勝ち越し

勝ち越し（かちこし）について

「勝ち越し」とは、主にスポーツにおいて、勝利の数が敗北の数を上回ることを意味します。この用語は特にプロ野球や大[[相撲]]で重要な概念として利用されています。

大[[相撲]]における勝ち越し

大[[相撲]]においては、各場所で取組が行われ、現行制度では関取は15番、力士養成員は7番の取組が行われます。勝ち越しは、総取組数の過半数、つまり関取が8勝、力士養成員が4勝を挙げた場合を指します。ここで、勝ち数から負け数（休場も含めて）を引いた数を勝ち越し点と呼び、例えば9勝6敗の場合は「勝ち越し3点」と表現します。

番付の扱い

勝ち越した力士は、通常、勝ち越し点数に応じて番付が上昇します。ただし、大関や関脇から横綱や大関への昇進は、2場所または3場所にわたって優れた成績を維持しなければならず、その基準に達しない場合は勝ち越しても昇進は認められません。関脇・小結・前頭・十両では、勝ち越し点1点ごとに番付が1枚上昇するのが目安です。さらに、下位の力士に関しては勝ち越し点数に対する番付上昇の比率が高くなります。具体的に言うと、幕下上位では勝ち越し点の2倍が理想とされ、番付が下がるにつれてその比率は上昇します。

力士報奨金

勝ち越しを達成することで、力士は褒賞金を受け取ることができ、1点あたりの額面は50銭（十両以上の力士には場所ごとに2000円）です。このため、「勝ち越すこと」を「給金直し」、「勝ち越しがかかった一番」を「給金相撲」と呼ぶことがあります。

記録

通算連続勝ち越し記録

幕下や十両時代を含む連続勝ち越しの記録では、武蔵丸が6場所での記録を保持しており、幕内に限ると白鵬の51場所が最高記録です。その他に、北の湖が50場所、武蔵丸が49場所の連続勝ち越しを達成しました。白鵬は本場所が中止された際の場所の数え方に注意が必要です。

幕内勝ち越し記録

幕内における勝ち越し記録は、勝ち越しの回数や種類によって異なるため、指標として利用されます。幕内中日勝ち越し記録は、初日から中日（8日目）にかけて無敗のまま勝ち越しを決めることを指し、ストレート給金とも称されます。

他のスポーツでの使用例

野球においても「勝ち越し」という用語が使われますが、大[[相撲]]とは異なり、勝ち数が敗数を上回った状態を示すとは限りません。今後の試合の結果次第では、最終的に敗北数が勝利数を上回る可能性があるからです。また、個々の試合中に得点が同点または相手チームがリードしている状況から、自チームが得点を上回った瞬間にも「勝ち越し」と表現されることがあります。

このように、勝ち越しはスポーツ界において非常に重要な概念で、それに付随する色々な要素が存在しています。

もう一度検索