ネイサン・イオバルディ

ネイサン・エドワード・イオバルディ

ネイサン・エドワード・イオバルディ（Nathan Edward Eovaldi）は、1990年2月13日生まれのアメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身のプロ野球選手です。彼はMLBのテキサス・レンジャーズに所属する右投げの投手であり、豊富な経歴と多彩な投球スタイルを持っています。

経歴

プロ入りとロサンゼルス・ドジャース時代

イオバルディは、2008年のMLBドラフトにおいてロサンゼルス・ドジャースから11巡目で指名されました。高校時代にトミー・ジョン手術を受けていたため指名順位が下がりましたが、2008年8月に契約を結びプロの道を歩み始めます。プロデビューは傘下のルーキーリーグであり、シーズンの成果も上々でした。

ドジャースでは、その後の数年でマイナーリーグを経て2011年にメジャーデビューを果たしました。初登板はアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で、5回を投げて2失点及び7奪三振という印象的なデビューを飾りました。しかし、その後のシーズンでは先発ローテーションに定着しながらも勝利を重ねることはできませんでした。

マイアミ・マーリンズへ移籍

2012年にドジャースからマイアミ・マーリンズにトレードされ、その後も一定の成績を残しますが、右肩の故障によりシーズンの一部を欠場。2014年には33試合に先発しながらもリーグ最多の被安打を記録するなど、困難なシーズンを過ごしました。

ニューヨーク・ヤンキースの一員に

2014年末、イオバルディはニューヨーク・ヤンキースへ移籍します。2015年にはチームの勝ち頭として14勝を挙げるも、その後肘の炎症に悩まされました。翌年も先発ローテーションの一員として活躍しますが、再度トミー・ジョン手術を受けることとなります。

タンパベイ・レイズとボストン・レッドソックス時代

2017年は全休の途上で、2018年にはタンパベイ・レイズから復帰。オークランド・アスレチックス戦での無安打無失点の復帰戦は特筆に値します。その後、ボストン・レッドソックスにトレードされ、ポストシーズンでの活躍も果たしました。特に、ワールドシリーズでは自身初の優勝を経験しました。

テキサス・レンジャーズ時代

2022年末にテキサス・レンジャーズと契約を結び、2023年には2度目のオールスターゲーム選出を果たします。彼の多彩な球種と高い球速は、今なおリーグ内で存在感を示す要因となっています。

選手としての特徴

イオバルディの投球スタイルは、スリークォーターからの157km/hを超えるストレートを中心に、スライダーやスプリッターなど多彩な球種を使い分けることにあります。特にスプリッターは彼の成績向上に寄与し、奪三振率を高める要因となっています。

結論

ネイサン・エドワード・イオバルディは、数々のチームを経て、今もなお現役としてMLBで活躍している選手です。トミー・ジョン手術に見舞われながらも復活を遂げ、野球への情熱を脈々と受け継いでいます。

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