ネクスグループ

株式会社ネクスグループについて

株式会社ネクスグループ（NCXX Group Inc.）は、日本の通信機器メーカーで、主に岩手県花巻市に本社を置き、東京都港区にも拠点を持っています。会社の名称は、以前は本多エレクトロン株式会社や株式会社ネットインデックスとして知られていました。

事業内容

同社は、ウィルコム向けのAIR-EDGE用データ通信カードやW-SIM、料金前払い型のb-mobileといった通信端末を中心に製造しています。最近では、電力線を用いたデータ通信を行うモデムの開発にも取り組んでおり、技術革新を追求しています。2009年にはアスモからPHS端末の開発・保守事業を受け継ぎ、同年11月には新たにWS009KEとWS018KEのサポートを開始しました。

しかし、携帯電話通信業界における変化により、同社はコンシューマ向けのPHSデータ通信端末事業から2010年に撤退。その後も、PHS音声サービス向け端末やM2Mサービス端末、W-SIMの接続アダプターなどに注力を続けました。2012年には、LTEモバイルルータの提供を始め、防災用のPHS電話機も発表しました。

販売戦略と事業の展開

2010年以降、販売と営業のサポート業務を拡充し、ウィルコムプラザ郡山のリニューアルを皮切りに、東北地方の拠点を展開していきました。2012年にはコスモネットに携帯電話販売事業を譲渡し、デバイス事業に注力するようになりました。また、同年7月にフィスコグループへ参画し、さらにイー旅ネットグループを傘下に持つことでインターネット旅行事業もスタートしました。

新規事業と成長戦略

2013年には農業ICT事業「NCXX FARM」を始め、地域の農業支援を目指しました。この取り組みでは、きのこの栽培管理システムの開発が進められ、地域活性化と農業のデジタル化を推進しています。さらに、同社はエイビットとの資本提携を果たし、通信関連の技術を共に開発することにより、M2M市場での競争力を高めています。

近年の動向と企業の変革

2015年には株式会社ネクスに商号を変更し、持株会社制へ移行しました。しかし、その後は6期連続の経常赤字が続くなど経営面での課題にも直面しています。また、株式会社カイカやケア・ダイナミクスを連結から除外するなど、事業の見直しを進めています。

現在の製品ラインナップ

同社の主な製品には、5G対応ルーターやM2M向けのデータ端末、AI関連のエッジAIコンピュータなどが含まれます。これにより、通信技術をさまざまな分野に応用し、新たな市場への進出を図っています。

今後も株式会社ネクスグループは、その技術力と製品開発を通じて通信業界における成長を追求し続けると考えられます。

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