和歌山放送

株式会社和歌山放送について

株式会社和歌山放送（Wakayama Broadcasting System、略称WBS）は、和歌山県を主な放送地域とする中波（AM）放送を行う特定地上基幹放送事業者です。1959年4月1日の開局以来、和歌山の地域密着型のラジオ局として、リスナーに親しまれてきました。開局当初、和歌山市寄合町に本社を構えていましたが、現在は和歌山市湊本町に移転しています。

構成と特色

和歌山放送の最大の特徴は、毎日新聞社が筆頭株主であり、南海電気鉄道も同様に投資を行っています。そのため、毎日新聞の紙面と連携した番組情報が日々提供されるほか、WBS内でも毎日新聞のCMを流すなど、相互の発展を図っています。特に、平日の日中帯に放送される『つながるワイド』は、和歌山市、田辺、白浜、新宮の各支局ごとに異なる内容で構成され、地域ごとの特色を反映した番組作りがされています。

かつて和歌山放送は、東京や大阪を除いた地区の多くの民間放送局と同様に地域別放送を展開していましたが、その実施局は年々減少。ですが、和歌山放送は平日帯の2時間生放送という形で、独自の文化を築いてきました。

ただし、2023年3月には新宮支局制作の番組が終了し、新宮エリアも本局制作の番組を放送する形へと移行されました。それでも、気象予報士が担当する朝のワイド番組は今後も地元の情報を提供し続ける見込みです。

編成の柔軟性

和歌山放送では、週末を中心に放送される特別番組や不定期番組が多く、他局と比較しても種類と数が豊富です。そのため、一般的な改編期以外にも随時番組改編が行われ、特に5月は毎年何らかの改編があることが特徴です。また、定期的にフルネット放送やスポンサードネットした番組もあり、放送の多様性を確保しています。

スポーツ中継と受賞歴

和歌山放送は、全国高等学校野球選手権和歌山大会を全試合中継する唯一のラジオ局として定評があります。その存在感が大いに試される場面でもあり、同局は常に最新の情報をリスナーに届ける努力をしています。また、2020年には『決断～新型コロナ、問われる知事の危機管理能力～』が評価され、日本民間放送連盟賞ラジオ報道部門の優秀賞を受賞しました。

事業所と放送拠点

現在、和歌山放送は本社を含む4つの支社（紀南支社には田辺支局と新宮支局があり、東京本社と大阪支社もあります）を持つなど、拠点が広がっています。これにより、様々な地域のニーズに応えた放送を行っています。

放送の運営

和歌山放送は、月曜の5時から24時間体制で放送を行っており、日曜深夜から月曜未明にかけての短時間メンテナンス休止を除いて、ほぼ途切れることなく情報やエンターテインメントを届けています。また、スタジオには活気があり、リスナーとのつながりを大切にしながら、さまざまな番組を展開しています。

和歌山県全体をカバーしつつ、地域の特性をいかした番組内容を提供することが、和歌山放送の存在意義と言えるでしょう。

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