ノストランド・アベニュー駅 (INDフルトン・ストリート線)

ノストランド・アベニュー駅について

ノストランド・アベニュー駅は、ニューヨーク市ブルックリン区に所在し、INDフルトン・ストリート線の一部を成す地下鉄駅です。当駅はノストランド・アベニューとフルトン・ストリートの交差点に位置し、A系統が終日停車するほか、C系統は夜間を除いて利用可能です。

駅の歴史

この駅は1936年4月9日に開業し、当初は停車駅として計画されましたが、急行停車駅へと変更されました。開通当時は、ジェイ・ストリート-ボロー・ホール駅からロッカウェイ・アベニュー駅までの区間が整備されました。特筆すべきは、同名のBMTフルトン・ストリート線の駅が1940年5月31日に廃止されたことです。

1981年にはMTAによって69駅が老朽化したとして列挙され、何らかの改善が求められました。特に2005年には、駅の線路上で発見された物が話題となりました。ブルックリン・ブッシュウィックから行方不明の19歳の青年、ラショーン・ブラゼルの遺体の一部が発見され、この事件はニューヨーク市の悲劇の一つとして知られています。2017年には38歳の男性がその事件に関連して逮捕されるなど、事件は現在も注目されています。

駅の構造

ノストランド・アベニュー駅は、ニューヨーク市地下鉄の中で唯一、急行線が上部を通る特異な2層構造を有しています。当初は各駅停車のみの計画でしたが、後に急行停車駅としての機能を持つようになりました。このため、南北ホームは改札内で直接結ばれておらず、利用者が移動する際には少々の不便を伴います。こうした構造は、IRTレキシントン・アベニュー線の86丁目駅やINDカルバー線のバーゲン・ストリート駅と似た設計になっています。

2021年に長期間閉鎖されていた西改札口が再開され、これにより改札内で南北ホーム間の移動が可能となりました。また、今後はバリアフリーの観点からエレベーターの設置が計画されています。

出入口について

駅の上層ホームに隣接する改札口からは、ノストランド・アベニューとフルトン・ストリートの交差点へ通じる4つの角にアクセスできます。駅の西端に位置する改札は、ホーム間の連絡通路を兼ねており、ベッドフォード・アベニュー東側への階段も設けられています。

まとめ

ノストランド・アベニュー駅は、単なる交通機関以上の意味を持つ駅であり、その歴史には悲劇や重大な事件が刻まれています。また、独自の構造を持つこの駅は、今後の発展に向けての期待も寄せられています。利用者にとって、より便利で快適な環境が整備されることが望まれています。

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