ノットフォーマル

ノットフォーマル

ノットフォーマル（欧字名: Not Formal）は、2012年3月17日に生まれた日本の競走馬であり、繁殖牝馬としても活躍しています。その馬名は「形に拘らない」という意味を持ち、心自由に生きる姿勢を表現しています。主な勝利は2015年のフェアリーステークスで、これが彼女の競走馬としてのハイライトとなりました。

経歴

ノットフォーマルは、2014年に千葉サラブレッドセールで芳賀克也氏に540万円で落札され、新たな馬生をスタートさせました。初めてのレースは2014年7月6日の函館競馬場にて行われましたが、結果は6着に終わりました。しかし、3週間後の札幌競馬場で行われた2歳未勝利戦で念願の初勝利を取得し、競走馬としての期待が高まりました。

10月には、初めてダートでの重賞レースであるエーデルワイス賞に出走しましたが、結果は大きな期待を裏切る12着と惨敗しました。その後は芝に戻り複数のレースに挑戦しましたが、2勝目を挙げることはできませんでした。

競走馬時代

2015年のシーズンが始まり、ノットフォーマルは再び注目を集めることに。この年の1月に行われたフェアリーステークスでは、16頭中11番人気とされていましたが、スタートから良い走りを見せ、最後まで逃げ切りに成功。ローデッドの追撃を3/4馬身差で制し、自身の2勝目と初の重賞制覇を飾りました。この勝利は鞍上の黛弘人騎手にも特別な意味があり、彼のデビューから10年目での初重賞勝利となったのです。また、馬主である芳賀克也氏にとっても、父ヴァーミリアンの産駒として初の重賞勝利でした。

しかし、それ以降のレースでは成績が振るわず、桜花賞やクイーンステークスこそ掲示板に入りましたが、多くのレースで二桁順位に甘んじることになりました。2016年のシーズンでも辛苦が続き、全5戦が掲示板外に終わってしまいました。

2017年5月、ノットフォーマルはようやく条件戦で逃げ切り勝ちを収め、約2年4か月ぶりの勝利を達成しました。しかしその後も勝利から遠ざかり、掲示板に入ったのは2018年5月の韋駄天ステークスのみでした。

2018年10月には信越ステークスでの出走中、前の馬が落馬し、その影響で転倒。ノットフォーマル自身には大きな傷はなかったものの、鞍上は病院に搬送される事態に。このレースをもって競走馬としてのキャリアを閉じ、同年10月24日には中央競馬の登録が抹消されました。

繁殖牝馬としての活動

現役を引退した後のノットフォーマルは、生まれ故郷の千代田牧場で繁殖牝馬としての生活を始めました。競走馬として大きな功績を持つ彼女は、これからは新たな世代を育む役割を担うことになります。競走成績や血統も注目され、今後の繁殖活動に期待が寄せられています。

競走成績

ノットフォーマルの詳細な競走成績は、JBISサーチやnetkeiba.comを参照してください。主な近親馬には、ストロングガルーダやザフォリアなどがいます。

脚注

ノットフォーマルの活躍とその血統は、今後も競馬ファンの間で語り継がれていくことでしょう。彼女の物語は、まさに競馬界における「形に拘らない」精神を象徴するものと言えます。

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