黛弘人

黛弘人：JRA騎手としての歩みと、その周辺

黛弘人騎手は、1985年11月12日生まれ、日本中央競馬会（JRA）美浦トレーニングセンター所属の騎手です。

サラブレッド一族の系譜と騎手への道: 黛騎手の家系は競馬界と深く結びついています。祖父は元大井競馬騎手の黛文男氏、父は元JRA騎手で現在は調教助手・厩務員の黛幸弘氏です。幼少期から父の騎乗する姿を見て育ち、自然と騎手を目指すようになったといいます。その夢を叶えるべく、2002年4月、JRA競馬学校騎手課程に入学。2006年、卒業と同時にJRA騎手免許を取得しました。同期には的場勇人騎手など、後に活躍する騎手たちが名を連ねています。卒業後は、父が調教助手として所属していた中野栄治厩舎に所属し、デビューを果たしました。

デビューから重賞制覇、そして200勝へ: 2006年3月4日、中山競馬場でのデビュー戦は14着と結果を残せませんでしたが、同月中に初勝利を挙げます。その後は平地競走を中心に活躍を続けました。2007年には障害競走にも初挑戦しましたが、落馬事故により競走中止。以降は平地競走に専念することとなります。2011年には、ゴール前で追う動作をやめたことを理由に騎乗停止処分を受けるなど、試練を経験しながらも、着実に実力を磨いていきました。

2015年、デビュー10年目にして、中山競馬場で行われたフェアリーステークスで重賞初制覇を飾ります。勝利の馬は、父・幸弘氏が調教を担当したノットフォーマル。この勝利は、元所属厩舎である中野栄治厩舎にとっても14年ぶりの重賞制覇となり、大きな話題を呼びました。その後も活躍を続け、2015年8月にはJRA通算100勝を達成。そして、2024年11月2日には、福島競馬場8レースでヘヴンリーハンドに騎乗し、JRA通算200勝を達成しました。6331戦目での到達は、現役59人目という快挙です。

私生活と音楽活動: 2013年2月には、競馬番組のアシスタントなどで活躍するタレントの水野由加里さんと結婚。プライベートでも充実した日々を送っています。また、競馬界以外での活動として、松岡正海騎手らと音楽バンド「ノビーズ」を結成し、活動を行っています。


黛弘人騎手のキャリアは、才能と努力、そして家族の支えによって築き上げられたものと言えるでしょう。今後の更なる活躍に期待がかかります。

もう一度検索