ノリャン -死の海-

ノリャン -死の海-

『ノリャン -死の海-』は、韓国で2023年に公開された歴史を題材にしたアクション映画です。原題は「노량: 죽음의 바다」と表記されます。この作品は、16世紀末に起こった丁酉倭乱（日本の慶長の役）の終盤に行われた、歴史上重要な海戦の一つである露梁（ノリャン）海戦を壮絶に描いています。

シリーズ最終章としての位置づけ

本作は、映画監督キム・ハンミンが手掛けた、朝鮮王朝時代に活躍した伝説的な将軍、イ・スンシン（李舜臣）を主人公とする歴史大作3部作の最終章にあたります。シリーズの第1作は2014年公開の『バトル・オーシャン 海上決戦』、続く第2作は2022年公開の『ハンサン -龍の出現-』です。これらの作品を経て、本作『ノリャン -死の海-』では、将軍の生涯における最も激しく、そして劇的な最期の戦いが描かれます。

描かれる戦い

映画の主題となる露梁海戦は、1598年の冬、豊臣秀吉の死去に伴い朝鮮半島からの撤退を図る日本軍と、それを阻止しようとする李舜臣率いる朝鮮水軍および陳璘率いる明水軍の連合軍との間で行われました。この戦いは、双方にとって退路と追撃という目的が明確であり、極めて激しい海上での衝突となりました。作品では、この歴史的な戦いが、緊迫感あふれる史劇アクションとして映像化されています。戦いの規模、参加した人物たちの思惑、そして壮絶な戦闘シーンが見どころとなっています。

主な出演者

この歴史的な物語を演じる俳優陣には、実力派の面々が揃っています。李舜臣将軍を演じるのは、韓国映画界を代表する俳優の一人、キム・ユンソクです。彼の対立者であり、日本軍の重要な指揮官である島津義弘にはペク・ユンシクが扮します。また、明水軍の将である陳璘をチョン・ジェヨン、鄧子龍をホ・ジュノが演じています。その他、以下の俳優が出演しています。

イ・フェ（李薈）：アン・ボヒョン
ジュンサ（俊沙）：キム・ソンギュ
有馬晴信：イ・ギュヒョン
小西行長：イ・ムセン
ソン・ヒリプ（宋希立）：チェ・ドクムン
イ・ウンニョン（李雲龍）：パク・フン
長寿院盛淳：パク・ミョンフン

また、特別出演として、イ・ミョン（李葂）役でヨ・ジング、王世子クァンヘグン（光海君）役でイ・ジェフンが登場します。

製作スタッフ

本作のクオリティを支えた主要な製作スタッフは以下の通りです。

監督・製作：キム・ハンミン
脚本：キム・ハンミン、ユン・ホンギ、イ・ナラ
プロデューサー：キム・チュギョン、イ・デヒ、イ・ナラ
撮影・音楽：キム・テソン
美術：チョ・ファソン
照明：キム・キョンソク、オ・ソクピル
編集：アン・ヒョンガン
衣裳デザイン：クォン・ユジン

これらのスタッフが、歴史的な時代背景の再現や迫力ある映像表現に貢献しています。

関連情報

本作に関するさらに詳しい情報は、以下の外部リソースを参照することができます。

公式ウェブサイト（日本語）
allcinema
KINENOTE
オールムービー（英語）
IMDb（英語）

『ノリャン -死の海-』は、歴史上の英雄が迎える最期の戦いを描いた、見ごたえのある作品として注目されています。

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