ノーリ (トールキン)

ノーリは、J.R.R.トールキンの小説『ホビットの冒険』に登場するドワーフです。エレボール奪還を目指す13人のドワーフの一人として、ビルボ・バギンズやガンダルフと共に冒険に参加しました。映画『ホビット』三部作では、ジェド・ブロフィーが演じています。

人物像

ノーリは、トーリン・オーケンシールドとは遠い親戚関係にあります。原作小説では兄弟関係については特に言及されていませんが、映画版ではドーリ、オーリとは異母兄弟という設定になっています。紫色の頭巾を被っているのが特徴です。

映画版では、ドワーフの中でも特に奇抜な髪型をしており、星形にセットされています。原作では詳しい性格描写は少ないですが、映画では、一攫千金を狙ってエレボール遠征に参加したという設定が加えられています。故郷や仲間のためというよりは、自身の利益を優先する傾向が見られます。

映画での活躍

ノーリは、手先が器用で、盗みの才能があるという描写がされています。『ホビット 思いがけない冒険』のエクステンデット・エディションでは、裂け谷で食器を盗む場面が描かれています。しかし、その器用さはトーリンにも認められており、『ホビット 竜に奪われた王国』では、エスガロスの武器庫に忍び込むという重要な役割を任されています。また、エレボールでは隠し扉を探すなど、冒険の中でその能力を発揮しています。

出発時の武器は棍棒と二本のナイフを使用しています。戦闘能力は他のドワーフに比べて高くはありませんが、持ち前の器用さと狡猾さで、仲間をサポートします。一見すると利己的に見える行動も多いですが、エレボール遠征を通して、徐々に仲間との絆を深めていきます。

ノーリは、エレボール遠征において、トリックスター的な役割を担っています。金儲けに執着する姿や、手癖の悪さなど、一風変わったキャラクターですが、その存在が冒険に彩りを与えていると言えるでしょう。

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