ハイエア

ハイエア（Hi Air）とは

ハイエア（朝: 하이에어、 英: Hi Air）は、かつて大韓民国で運航していた航空会社です。金浦国際空港と蔚山空港を拠点とするコミューター航空会社として、地域間の航空輸送を担っていました。

設立と事業展開

2017年12月22日に設立されたハイエアは、2018年12月に航空輸送事業免許を取得し、運航を開始しました。2019年5月にはATR 72-500型機を2機導入し、同年12月12日から金浦-蔚山線で不定期便の運航を開始しました。その後、2020年1月1日には同路線を定期便化し、1月3日には金浦-麗水線にも不定期便を開設。1月22日には金浦-麗水線も定期便化しました。

国際チャーター便への挑戦

2023年5月24日には、ハイエアにとって初となる国際チャーター便、務安-北九州線を開設しました。これは、北九州空港にとっても2018年以来の国際線再開となり、新型コロナウイルス感染症による水際対策緩和後の、韓国からの観光ツアー客の需要に対応したものでした。運航期間は8月31日までで、週5日、1日1往復、定員50名で運航され、約2,800人が利用しました。

経営破綻と運航停止

しかし、2023年8月31日までに、運航管理士6人中5人が辞職したため、翌9月1日より全便運休となりました。9月14日には会社更生手続を申請、9月19日には企業回生手続を開始し、事実上の経営破綻となりました。10月31日には航空運送事業許可の効力が満了し、ハイエアは事業を停止しました。経営破綻時には、北九州空港への費用1,950万円の支払いが滞っており、北九州市の運航助成金も未交付の状態でした。

保有機材

2023年8月時点でのハイエアの保有機材は以下の通りです。

ATR 72-500型機

就航都市

ハイエアが運航していた都市は以下の通りです。

金浦
蔚山
麗水
務安
北九州

まとめ

ハイエアは、地域航空輸送の発展に貢献しようと努めましたが、経営状況の悪化により短期間で運航停止となり、その歴史に幕を閉じました。国際チャーター便の開設など、積極的な取り組みも見られましたが、残念ながら事業継続には至りませんでした。

もう一度検索