ハウィー・ケンドリック

ハワード・ジョゼフ・ケンドリック3世のプロフィール

ハワード・ジョゼフ・ケンドリック3世（Howard Joseph Kendrick III）は、1983年7月12日にフロリダ州ジャクソンビルで生まれた元プロ野球選手です。主に二塁手、三塁手、左翼手として活躍し、右投右打の選手として知られています。

経歴

プロ入り前

ケンドリックはウェスト・ナッソー高等学校を卒業後、セント・ジョンズ・リバー・コミュニティカレッジでプレーし、そこでカンファレンスのプレイヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。

エンゼルス時代

2002年のMLBドラフトでアナハイム・エンゼルスから10巡目で指名され、プロキャリアがスタートしました。マイナーリーグでの成績は非常に優れており、特に2004年には78試合で打率.363、10本塁打、49打点を記録しました。次の年2005年も好成績を維持し、109試合で打率.367、19本塁打、89打点をマークしました。初めてメジャーに昇格したのは2006年4月26日で、デトロイト・タイガース戦においてスタメン出場を果たしました。

ケンドリックは徐々にレギュラーに定着し、特に打撃面での成長が顕著でしたが、度重なる故障に悩まされました。2008年には再び故障が影響し、出場数が100未満に減少しましたが、打率は .300を超える好調さを保ちました。

2010年には、通算で158試合に出場し、自己最低の打率に終わったものの、規定打席をクリアし続ける重要な選手としての地位を保ちました。2011年には自身初のオールスター出場を果たし、18本塁打を記録するなど長打力を示しました。

ドジャース時代

2014年12月、ケンドリックはロサンゼルス・ドジャースへ移籍しました。2016年には左翼手にコンバートされ、146試合に出場し10盗塁を決めましたが、打率は.255に留まりました。

フィリーズ・ナショナルズ時代

その後フィラデルフィア・フィリーズに移籍し、打撃では好成績を残しましたが、怪我が影響し出場数が限られました。2017年にワシントン・ナショナルズへトレードされた後、調子を落としたものの、ポストシーズンでは重要な役割を果たしました。2019年のワールドシリーズでは、決勝打となる満塁ホームランを放ち、チームの優勝に貢献しました。

引退

2020年オフにはFAとなり、引退を発表しました。彼のキャリアは、技術と戦略、そして多様なポジションでのプレーによって形成されており、野球界での評価は非常に高いものがあります。

プレースタイル

ケンドリックの打撃スタイルは、コンパクトでシャープなスイングを特徴としており、内外角問わず広範囲に打ち分ける能力があります。彼は「右のトニー・グウィン」とも称され、打撃センスには定評があります。一方で、スピードと守備範囲も広く、様々なポジションでの経験を生かしてきました。プレースタイルだけでなく、彼の精神力や努力も多くの選手たちに模範とされています。

結論

ハワード・ケンドリックの野球キャリアは、巧妙なバッティング技術と守備力で支えられたものでした。数々の苦悩を乗り越えながらも、彼はメジャーリーグで名を馳せる存在として、多くのファンに愛された選手です。

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