ハバロフスクI駅

ハバロフスクI駅の詳細情報

概要

ハバロフスクI駅（ハバロフスクいちえき）は、ロシアのハバロフスク地方に位置する中心駅で、シベリア鉄道の重要な拠点として機能しています。この駅は、1897年に開業し、以来数度の改築がされています。その初期の駅舎は木造であり、小規模でしたが、1921年には全焼してしまい、その後ネオロシア様式の新しい駅舎が1926年に建設されました。しかし、増え続ける利用者に対応するため、1966年には現在のロシア構成主義のデザインの2階建て駅舎が完成しました。2000年から2007年にかけては、さらに大規模な改修が行われ、3階建てのロシアモダン様式の外観となりました。

駅舎の時計も歴史的で、かつては赤いモスクワ時間と黒い現地時間の2本の時計がありましたが、2008年に行われた駅舎修復後は現地時間の時計1本のみが残りました。ハバロフスクI駅は、シベリア鉄道の長距離列車やエレクトリーチカと呼ばれる近距離電車が発着し、エレクトリーチカは全て当駅を起点または終点としています。つまり、途中駅としての利用はありません。

主な行き先

この駅からは多くの路線が利用可能です。上り方面では、モスクワへのロシア号や、ノヴォシビルスク行きの複数の列車が運行されており、ヴォロチャーエフカやビロビジャンなどの近郊へもアクセスが可能です。また、下り方面にはウラジオストク行きの列車があり、オケアン号やロシア号などが定期的に運行されています。さらに、他の都市や国への国際列車も数便存在しますが、一部の路線は現在運行されていないものもあります。

駅の構造

ハバロフスクI駅は、地上駅であり、4面6線を持つ構造です。全てのホームは低床式で、利用者は線路を跨いで直接異なるホームへ移動することができます。駅舎は南側に設置されており、単式ホームと隣接しています。また、駅舎を通らずに北側の抜け道からホームにアクセスすることも可能です。

ハバロフスク市電

駅の近くにはハバロフスク市電の停留所もあります。電車はループ線上に停車し、進行方向を転換することなく折り返します。この路線は市内の多くの場所と結ばれており、ラゾ通り方面まで続いています。

周辺地域

ハバロフスクI駅周辺には多くの観光スポットや施設があります。駅の西側にはハバロフ広場があり、エロフェイ・ハバロフの像が立っています。また、近くには中央市場や市役所、日本センター、教育大学なども点在しています。公共交通機関も充実しており、ハバロフスク空港へのアクセスも便利です。

まとめ

ハバロフスクI駅は、ハバロフスク地方の交通の要所として重要な役割を果たしています。歴史ある駅舎と便利な立地、充実した路線網により、多くの利用者にとって欠かせない存在となっています。

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