ハビアー・バスケス

ハビアー・カルロス・バスケス

ハビアー・カルロス・バスケス（Javier Carlos Vázquez、1976年7月25日 - ）は、プエルトリコ出身の元プロ野球選手。投手としてメジャーリーグで活躍した右投右打の選手です。

経歴

エクスポズ時代 (1994-2003)

1994年のMLBドラフト5巡目でモントリオール・エクスポズに入団し、1998年4月3日にメジャーデビューを果たしました。当初は苦戦したものの、AAA級での調整を経て実力を開花。2000年にはリーグ6位となる196奪三振を記録し、コントロールの向上を要因として挙げています。

2001年にはオールスター以降に目覚ましい成績を収め、月間MVPも受賞。自己最多の16勝、リーグ最多の3完封を記録しました。しかし、9月には死球による眼窩骨折でシーズンを終えるというアクシデントもありました。

2003年には自己最高の防御率3.24、241奪三振を記録し、球団史上3位の記録となりました。

シーズン後、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍しています。

ヤンキース時代 (2004, 2009-2010)

2004年はヤンキースでシーズンを通して先発ローテーションを守り、一定の役割を果たしました。しかし、防御率は4.91と安定感を欠き、リーグチャンピオンシップシリーズではKOされるなど、期待されたほどの活躍は見せられませんでした。

2009年に再びヤンキースへ移籍しますが、以前と同様に好不調の波が激しく、ポストシーズンではロースターから外れるなど、苦しいシーズンとなりました。

ダイヤモンドバックス時代 (2005)

2005年、ランディ・ジョンソンとのトレードでアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍し、ナ・リーグに復帰。開幕投手を務め、チーム2位の11勝を挙げました。しかし、プエルトリコへの移動の不便さからシーズン後にトレードを志願し、シカゴ・ホワイトソックスへ移籍しています。

ホワイトソックス時代 (2006-2008)

2006年にはワールド・ベースボール・クラシックのプエルトリコ代表に選出され、勝利に貢献。レギュラーシーズンでは後半戦に調子を上げ、リーグ2位の奪三振を記録しました。

2007年には安定した投球で15勝を挙げ、213奪三振を記録するなど、チームを支える活躍を見せました。

ブレーブス、マーリンズ時代 (2009, 2011)

2008年オフにアトランタ・ブレーブスへ移籍。2009年には自己最高の防御率2.87を記録しました。

2010年オフにはフロリダ・マーリンズと契約。2011年には通算2500奪三振を達成し、月間MVPを受賞するなど、ベテランとして活躍しました。

引退後

2012年はどのチームにも所属せず、プエルトリコのウィンターリーグでプレー。2013年にはWBCプエルトリコ代表に選出されましたが、故障のため辞退しました。2014年4月にはMLB選手会の国際部門スペシャルアシスタントに就任しています。

国際大会での活躍

ワールド・ベースボール・クラシックではプエルトリコ代表として活躍。第1回大会で1勝、第2回大会で2勝を挙げ、通算3勝は大会歴代2位の記録となっています。

プレースタイル

コントロールを武器に、多彩な変化球を操る技巧派右腕として活躍しました。

詳細情報

MLBオールスターゲーム選出：1回（2004年）
背番号：28（1998年）、23（1999年 - 2003年、2005年、2011年）、33（2006年 - 2009年）、31（2010年）

もう一度検索