ハミングバードソフト

ハミングバードソフト（HUMMING BIRD SOFT）を振り返る



ハミングバードソフトは、日本のコンピュータゲームブランドの中でも特に古い歴史を持つ企業です。1982年、大阪の不動産業社であるエム・エー・シー（MAC）を母体に設立され、当初はApple IIのユーザーコミュニティによって支えられました。その後、同年には親会社が運営するパソコンショップもオープンし、ゲーム開発における基盤が築かれました。

このブランドは特に、パソコンゲームの初期アドベンチャーゲームにおいて重要な役割を果たしました。ハミングバードソフトは、富士通のFMシリーズ向けに数多くの優れた作品を提供し、アドベンチャーゲームのファンからも高い評価を得ています。特に有名なタイトルの一つに、コンピュータRPG『ロードス島戦記』があります。この作品は多くのファンに支持され、ハミングバードソフトの名を広める要因ともなりました。

また、ハミングバードソフトは、スクウェア（現在のスクウェア・エニックス）のファミリーコンピュータディスクシステム向けブランド「DOG」にも関わり、『ディープダンジョン』シリーズを開発したことでも知られています。これらの作品は、特にRPGジャンルにおいて熱心なファンを生み出し、国内外での評価を確立することに寄与しました。

ハミングバードソフトのゲームはその多様性に富んでおり、いくつかの代表作が今なお愛されています。ゲームファンにとって人気のあるタイトルには、アドベンチャーゲーム『地獄の練習問題』や『RECAPTURE』、ファンタジー要素の強い『THE PALMS』や『THE KNIGHT OF WONDERLAND』などがあります。また、スリル満点のRPG要素を取り入れた『ABYSS』やその続編『ABYSS II 帝王の涙』も、多くのプレイヤーの記憶に刻まれています。

興味深いのは、数多くの『ロードス島戦記』シリーズ作品が創られたことです。『ロードス島戦記 〜灰色の魔女〜』や『ロードス島戦記II 〜五色の魔竜〜』、さらには複数のバリエーションを含む『ロードス島戦記 福神漬』シリーズなどがあり、多様なストーリーが展開されています。

さらに、ハミングバードソフトは「ゴーストハンターシリーズ」や「ラプラスの魔」、「パラケルススの魔剣」、さらには「黒き死の仮面」といった独特なタイトルも展開し、その魅力を広げていきました。RPGの中でも『ディープダンジョン』シリーズは特徴的で、さまざまな謎解きや冒険が描かれています。特に『ディープダンジョン 魔洞戦記』や『勇士の紋章 ディープダンジョンII』などがプレイヤーに冒険の楽しさを提供しました。

2013年にはハミングバードソフトのゲームコンテンツの知的財産権がD4エンタープライズに譲渡されました。その結果、過去の名作のいくつかは現代のWindows環境で楽しめるよう復刻され、プロジェクトEGGでダウンロード購入可能になっています。これにより、かつてのファンのみならず、新たな世代のプレイヤーもこれらの作品を楽しむことができ、ハミングバードソフトの魅力は今なお色あせることがありません。

代表作一覧



このように、ハミングバードソフトは数多くの名作を生み出し、その作品群は現在でも多くの人々に親しまれています。

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