ハリソン・スミス

ハリソン・スミス：鉄壁の守備を誇るベテランフリーセイフティ

ハリソン・スミス（Harrison Smith）は、1989年2月2日生まれ、ジョージア州オーガスタ出身のアメリカンフットボール選手です。現在、NFLのミネソタ・バイキングスに所属し、フリーセイフティとして活躍しています。

プロ入りまでの道のり

高校時代から傑出した才能を発揮し、攻守両面でチームを牽引しました。3年生時には、オフェンスで1,340ヤードを走り19TD、23回のレシーブで453ヤード、6TDを記録。ディフェンスでは、61タックル、2インターセプト、2ファンブルリカバーをあげ、2006年にはゲータレードよりテネシー州最優秀選手に選出されました。

Rivals.comからは4つ星評価を受け、全米25位のアスリートとして注目を集めました。多くの大学からオフェンス、ディフェンス両面での才能を期待され、テネシー大学、オーバーン大学、アラバマ大学からのオファーを断り、ノートルダム大学に進学しました。

ノートルダム大学では、2007年を練習生として過ごした後、2008年にはラインバッカーとして9試合に先発出場し、57タックル、3.5サックを記録。2009年にはストロングセイフティとして6試合、ストロングサイドのラインバッカーとして6試合に先発出場し、69タックルをあげました。2010年には、全13試合でストロングセイフティとして出場し、チームトップの7インターセプトを含む93タックルを記録。2011年には、チームキャプテンとして全13試合に先発出場し、90タックルをあげる活躍を見せました。

NFLでの活躍

2012年のNFLドラフトでは、セイフティとして2番目に高い評価を受け、ミネソタ・バイキングスから1巡29位で指名され入団。4年契約を結び、トレーニングキャンプで先発フリーセイフティの座を勝ち取りました。

ルーキーイヤーから先発出場を果たし、104タックル、1サック、3インターセプト、2タッチダウンを記録。その後も、チームの守備の要として活躍を続け、数々の記録を更新しています。

2014年には、マイク・ジマーがヘッドコーチに就任し、スミスの才能はさらに開花。この年、全16試合に先発出場し92タックル、9パスディフレクション、3サック、5インターセプト、1タッチダウンを記録しました。

2015年には、プロボウルに選出され、NFL Top 100 Players of 2016 では73位にランクイン。2016年には、5年5125万ドルの契約延長を果たし、チームからの信頼の厚さを示しました。

2017年は、スミスにとって最高のシーズンとなり、プロボウル、オールプロファーストチームに選出。NFL最優秀守備選手賞の候補にも名前が挙がりました。

2018年以降も、プロボウルに選出されるなど、安定した活躍を続け、チームの守備を支え続けています。

2021年には、バイキングスと4年の延長契約に合意し、ベテランとしてチームを牽引する役割を担っています。

プレースタイル

高い知性と判断力、卓越した身体能力を兼ね備え、インターセプト、タックル、ブリッツなど、様々なプレーでチームに貢献できる万能型のフリーセイフティです。特に、相手のパスを読み、インターセプトする能力に長けており、数々の試合でチームを勝利に導いています。

受賞歴

プロボウル選出：6回 (2015, 2016, 2017, 2018, 2019, 2020)
オールプロファーストチーム選出：1回 (2017)
オールプロセカンドチーム選出：1回 (2018)
NFC週間最優秀守備選手：2回

ハリソン・スミスは、長年の経験と実績を誇るNFL屈指のフリーセイフティであり、これからもミネソタ・バイキングスの守備を支え続けることが期待されています。

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