ハリソン・ブリューワー

ハリソン・ブリューワー

ハリソン・ブリューワーは、1995年3月22日にアイルランドで生まれたラグビーユニオン選手です。現在は、ジャパンラグビーリーグワンDIVISION3に所属するクリタウォーターガッシュ昭島でプレーしています。

彼がラグビーの道へ進んだ背景には、偉大な父の存在があります。彼の父は、マイク・ブリューワー氏。1986年から1995年にかけて、ラグビー界の強豪であるニュージーランド代表「オールブラックス」の一員として活躍し、通算32キャップを獲得した名選手です。このようなラグビー一家に育ち、ハリソンも幼い頃からラグビーに親しんできたと考えられます。

ブリューワー選手のキャリアは、母国アイルランドで本格的にスタートしました。首都ダブリンにあるテレニュアカレッジRFCで技術を磨き、若い頃からその才能は高く評価されていました。その実力が認められ、2014年にはU20アイルランド代表に選出され、将来を嘱望される選手として国際舞台での経験を積みました。

2015年には、アイルランド国内の有力プロチームであるレンスター・ラグビーに加わりました。アイルランドのプロリーグでプレーすることは、選手としてのさらなる成長の機会となりました。

その後、活動の場を南半球に移します。2016年から2年間にわたり、ラグビー強豪国であるニュージーランドのチーム、マヌワツに所属しました。ここでは、ニュージーランド国内の主要な州代表選手権であるナショナル・プロヴィンシャル・チャンピオンシップ（NPC）に出場し、レベルの高い環境で自身のプレーを磨き上げました。ニュージーランドでの経験は、彼のプレースタイルに多大な影響を与えたと考えられます。

ニュージーランドでの挑戦を終えた後、ブリューワー選手は日本のラグビー界に新たな活路を見出します。2018年には、当時のジャパンラグビートップチャレンジリーグに参加していたNTTドコモレッドハリケーンズに入団。日本のファンの前でそのプレーを披露しました。

翌2019年には、日本のトップリーグを代表するチームの一つであるパナソニックワイルドナイツへ移籍。当時の日本の最高峰リーグであるジャパンラグビートップリーグ2020シーズンに出場し、さらに高レベルな環境でプレーする機会を得ました。

日本でのプレーを経て、2021年からは再び母国アイルランドに戻り、キャリアの原点であるテレニュアカレッジRFCに再加入しています。

そして2024年、再び日本の地へ。1月10日には、ジャパンラグビーリーグワンDIVISION3に参戦するクリタウォーターガッシュ昭島への加入が正式に発表されました。日本ラグビーの新たなリーグシステムの中で、彼の経験とスキルを発揮し、チームの躍進に貢献することが期待されています。アイルランド、ニュージーランド、そして日本と、多様なラグビー文化を持つ国々で経験を積んできたハリソン・ブリューワー選手の、今後の活躍から目が離せません。

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