ハリバット (潜水艦)

ハリバット（USS Halibut, SS-232）の概要

ハリバット（USS Halibut, SS-232）は、アメリカ海軍のガトー級潜水艦の一隻で、カレイ目の魚に由来した艦名を持つ艦です。1942年4月に就役し、数々の艦歴を持ちながら、最終的に1945年に退役しました。そして、1957年にはスクラップとして売却されました。 本艦は、戦功として7個の従軍星章を受け、多くの戦いで活躍しました。以下に、その艦歴と戦果を詳述します。

艦歴

ハリバットは1941年12月に起工され、1942年4月に就役しました。その後、初の哨戒活動としてアリューシャン列島に向かい、最初の戦果を挙げました。日本軍の輸送船団に対する攻撃を何度も行い、さまざまな輸送船を撃沈しました。

第1、第2哨戒（1942年）

最初の哨戒は1942年8月で、アリューシャン列島に向かい、いくつかの日本の輸送船を発見しましたが、影響を避けるため潜航しました。また、第2哨戒では、敵のQシップと思われる艦に遭遇し、脱出せざるを得ない状況が続きました。

第3、第4哨戒（1942年末-1943年初頭）

1942年11月から1943年3月にかけての哨戒では、日本近海に進出し、いくつかの重要な輸送船を攻撃しました。特に、宇洋丸や玉山丸など大型輸送船の撃沈に成功し、敵の兵站に大きな影響を与えました。

第5、第6哨戒（1943年中盤）

ハリバットは、トラック諸島方面に向かい、護衛艦を伴う輸送船に対しても攻撃を仕掛けました。この時期、艦は敵輸送船団に対して連続的に攻撃を行い、敵の補給線に深刻な損害を与えました。

第7、第8哨戒（1943年末-1944年初頭）

1943年10月より始まった哨戒行動では、ルソン海峡にて敵艦隊を発見し、いくつかの重要艦艇に対して攻撃を実施しました。この時期は、ハリバットが他の潜水艦との連携を取るウルフパック戦術を採用したことが特徴です。

第9、第10哨戒（1944年春-秋）

1944年3月から5月にかけて、ハリバットは南西諸島方面に向けての哨戒を行い、この際にも多くの敵輸送船に対する成功した攻撃を記録しました。また、同年10月から11月に行ったルソン島周辺での哨戒では、護衛艦を伴う輸送船団に対しても攻撃を行い、戦局に大きな影響を与えました。

戦後

「ハリバット」は1945年7月18日に退役し、その後、ニューロンドンでの練習艦としての役割が決定しました。1947年にはスクラップとして売却されました。艦の戦果は多大なる影響を持ち、現在も真珠湾の博物館にその旗や装備が展示されています。

このように、ハリバットは第二次世界大戦の戦局において重要な役割を果たし、その歴史は今でも多くの人々に記憶されています。

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