ハーキマー郡 (ニューヨーク州)

ハーキマー郡の概要

ハーキマー郡（英: Herkimer County）は、アメリカ合衆国のニューヨーク州中央部に位置する郡です。2010年の国勢調査によると、郡の人口は64,519人で、2000年からわずかに増加しました。ハーキマー郡の中心にあるハーキマー村は人口7,743人で、最も大きな自治体となっています。また、イリオン村は8,053人の人口を有し、この郡で最も人口の多い村です。

ハーキマー郡は1791年にモンゴメリー郡から分離されて設立され、モホーク川の北に位置しています。この郡の名は、アメリカ独立戦争における戦士ニコラス・ハーキマーにちなんでいます。彼は1777年のオリスカニーの戦いでの戦傷が原因で亡くなりました。

ハーキマー郡はユーティカ・ローム大都市圏に属し、周囲には自然環境が豊かな地域が広がっています。特に北部にはアディロンダック公園が広がり、アウトドア愛好者にとって魅力的なスポットとなっています。

歴史

ハーキマー郡は1791年にタイオガ郡やオチゴ郡とともにモンゴメリー郡から設立されました。独立戦争後、ニューヨーク州が成長し始めた時代において、ハーキマー郡はその領土を拡大させる一方で、後の新郡設立によりその範囲が縮小していきました。

1791年のマコーム買収では、現在のハーキマー郡の地域が含まれており、イギリス軍と同盟したイロコイ族インディアンの土地がニューヨーク州によって開発のために譲渡されました。この地域では、ニューヨーク州が500万エーカー以上の土地を売却しました。1794年、ハーキマー郡からオノンダガ郡が設立され、さらに1798年にはシェナンゴ郡とオナイダ郡が相次いで設立されました。

南北戦争の際には、ハーキマー郡から第34ニューヨーク志願歩兵連隊が派遣され、この連隊は「ハーキマー連隊」と呼ばれました。

地理

ハーキマー郡はニューヨーク州中心部に位置し、オールバニ市の北西やシラキュース市の東に位置しています。北部にはアディロンダック公園があり、自然美に囲まれています。南部はモホーク川が流れ、郡域全体で1,458平方マイル（約3,776.2平方キロメートル）に及び、そのうち陸地が1,411平方マイル（約3,654.5平方キロメートル）を占めています。水域は約3.23%を占め、47平方マイル（約121.7平方キロメートル）に達します。

空港については、郡内にはフランクフォート・ハイランド空港（6B4）が存在します。

経済

ハーキマー郡は特に清澄な石英結晶を生産する地域で知られ、これは「ハーキマー・ダイアモンド」として販売されています。この特徴的な石は、訪れる観光客や地元の人々に人気があります。また、イリオン村にはレミントン・アームズの工場があり、ここでは多くの武器が生産されています。

政治と住民

郡の政治は保守的な傾向を持ち、2010年の知事選挙では共和党のカール・パラディーノを支持する結果となりました。ハーキマー郡議会は17名の議員で構成され、各議員は地域の小選挙区から選出されます。郡は共和党の約24選挙区に属しています。

このようにハーキマー郡は、歴史、自然、経済が交わる魅力的な地域として存在しており、訪れる人々に様々な体験を提供しています。

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