ハートビート (ゲーム会社)

株式会社ハートビートは、日本のコンピュータゲーム開発会社として知られています。特に、国民的RPGシリーズである『ドラゴンクエスト』への貢献でその名を刻んでいます。

1992年、数々のドラゴンクエストシリーズの開発に携わってきた山名学氏によって設立されました。山名氏は、シリーズ初期の名作『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』（ファミリーコンピュータ版）から開発に参加しており、その経験と実績を元にハートビートを設立したのです。

ハートビートは、エニックス（現スクウェア・エニックス）が発売した『ドラゴンクエスト』シリーズにおいて、重要な役割を担いました。具体的には、『ドラゴンクエストVI 幻の大地』から『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』（プレイステーション版）までの開発に携わっています。これらの作品は、シリーズの中でも高い人気を誇り、多くのファンを魅了しました。スーパーファミコン版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』も、ハートビートによる開発作品の一つとして知られています。

しかし、2002年2月1日、ハートビートはゲーム制作事業からの撤退を発表しました。この決定は、業界関係者やファンに大きな衝撃を与えました。その後、山名氏は同年8月に新会社ジニアス・ソノリティを設立。ハートビートは解散したと広く認識されていましたが、山名氏自身によると、スタッフ全員を解雇したものの、会社自体は解散や休眠状態にはなく、静かに存続していたといいます。

そして、2012年11月11日、大きな転換期が訪れました。ハートビートの「再起動」が発表されたのです。長らく沈黙を保っていた会社が、再び活動を始めるというニュースは、多くの関係者を驚かせ、そして期待に胸を膨らませました。

現在、ハートビートの公式サイトはジニアス・ソノリティによって管理されており、トップページのみ閲覧可能です。過去の公式サイトはインターネットアーカイブで確認できます。これにより、ハートビートの歴史を振り返り、その軌跡をたどることが可能になっています。

株式会社ハートビートは、その歴史の中で数々の名作を生み出し、日本のゲーム業界に大きな貢献を果たしました。『ドラゴンクエスト』シリーズへの貢献は特に大きく、多くのファンにとって、忘れられない存在となっています。再起動以降の動向にも、注目が集まっています。

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