ハート・オブ・アメリカ・スポーツ・アトラクションズ

ハート・オブ・アメリカ・スポーツ・アトラクションズ（セントラル・ステーツ・レスリング）とは

ハート・オブ・アメリカ・スポーツ・アトラクションズ（Heart of America Sports Attractions）は、かつてアメリカ合衆国の中西部地域を中心に活動していたプロレス団体です。主にカンザス、ミズーリ、ネブラスカ、アイオワの各州で興行を展開し、NWA（ナショナル・レスリング・アライアンス）の傘下団体として知られていました。

セントラル・ステーツ・レスリング（Central States Wrestling、略称：CSW）というブランド名でも広く知られ、NWA結成以前はミッドウェスト・レスリング・アソシエーション（Midwest Wrestling Association、略称：MWA）として、NWA脱退後はワールド・レスリング・アライアンス（World Wrestling Alliance、略称：WWA）として活動していました。

歴史

ミッドウェスト・レスリング・アソシエーション時代

NWA結成以前は、ミッドウェスト・レスリング・アソシエーションとして知られていました。カンザス、ミズーリ、ネブラスカ、アイオワの各州で興行を運営し、その規模からNWAの重要なテリトリーになると目されていました。NWAが創設される1948年まで、このテリトリーはポール "ピンキー" ジョージと、NWA世界ヘビー級初代王者となったオーヴィル・ブラウンによってプロモートされていました。

ハート・オブ・アメリカ・スポーツ・アトラクションズ時代

1958年、選手兼プロモーターであったボブ・ガイゲルが団体を引き継ぎ、パット・オコーナー、ハーリー・レイスと共同で「ハート・オブ・アメリカ・スポーツ・アトラクションズ社」を設立しました。団体はNWAの要として存続し、ガイゲルはNWAのプロモーター委員会のメンバーとなり、1978年から1987年まで会長職を務めました。「セントラル・ステーツ・レスリング」というブランド名は、全米的な知名度こそ高くありませんでしたが、1973年にハーリー・レイスが初めてNWA世界ヘビー級王座を獲得したことで注目を集めました。

ジム・クロケット・プロモーションズ傘下時代

1986年、ガイゲルはジム・クロケット・プロモーションズ（JCP）のオーナーであるジム・クロケット・ジュニアに団体を売却。JCPによる運営は短期間で終わり、1987年にはガイゲルが団体を買い戻し、ジョージ・パトラスキと共同で経営しました。

ワールド・レスリング・アライアンス時代

NWA会長を辞任後、ガイゲルは1987年後半にNWAから脱退し、ジム・クロケットとビンス・マクマホンによる全米拡大に対抗するため、ワールド・レスリング・アライアンス（WWA）を設立しました。1988年1月23日に行われたトーナメント決勝で、マイク・ジョージがディック・スレーターを破り、初代WWA世界王者となりました。海外武者修行中だった蝶野正洋も同王座を獲得しています。しかし、この試みは成功せず、ガイゲルは1989年初頭にWWAを解散しました。

2005年には、NWAミッドウェストが「セントラル・ステーツ・レスリング」の名称を復活させましたが、これはハート・オブ・アメリカ・スポーツ・アトラクションズとは直接的な関係のないインディー団体です。

タイトル

MWA世界ヘビー級王座
NWA世界ヘビー級王座
NWAセントラル・ステーツ・ヘビー級王座
NWAセントラル・ステーツ・タッグ王座
NWAセントラル・ステーツ・TV王座
NWAミズーリ・ヘビー級王座
NWA北米タッグ王座（セントラル・ステーツ版）
NWA・USヘビー級王座（セントラル・ステーツ版）
NWA世界タッグ王座（セントラル・ステーツ版）
WWA世界ヘビー級王座

参照

* プロレス選手権変遷史 カンザスシティ'>プロレス選手権変遷史 カンザスシティ

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