マイク・ジョージ

マイク・ジョージ：正統派パワーファイターの軌跡

マイク・ジョージ(本名：マイケル・ジョージ、1949年11月30日-)は、アメリカ合衆国ミズーリ州セントジョセフ出身の元プロレスラーである。卓越したパワーファイターとして知られ、NWA世界ヘビー級王座挑戦者にも名を連ねるなど、アメリカマットで活躍した。

華麗なるキャリアの始まり

1971年、グスト・カラスに見出されプロレスラーとしてのキャリアをスタート。ジム・ブランゼルとのタッグチームで頭角を現し、1973年にはNWA世界タッグ王座を獲得。翌年にはセントラル・ステーツ・ヘビー級王者にも輝いた。

1975年には、全日本プロレスのチャンピオン・カーニバルに初来日。錚々たるメンバーの中で、予選で敗退したものの、若き才能として注目を集めた。同大会では、ブルーノ・サンマルチノやディック・ザ・ブルーザーらと共に、ジャイアント馬場やジャンボ鶴田らと激しい抗争を繰り広げ、日本マットでの存在感を示した。

その後も、フロリダやジョージアなど南部テリトリーを転戦。フロリダではNWA南部ヘビー級王座を獲得し、セントラル・ステーツ地区ではNWA世界ヘビー級王座に幾度となく挑戦。テリー・ファンクらトップレスラーと激しい戦いを繰り広げ、NWA世界タッグ王座も複数回獲得するなど、実力を着実に高めた。

1979年にはミッドサウス地区のMSWAに参戦。ルイジアナ・ヘビー級王座、ミシシッピ・ヘビー級王座、北米ヘビー級王座など、数々のタイトルを獲得。ミッドサウス・タッグ王座では初代王者に輝くなど、同地区でも圧倒的な強さを誇示した。

国際プロレスと新日本プロレスでの活躍

1980年には国際プロレスのビッグ・チャレンジ・シリーズに参戦。負傷したキラー・ブルックスの代役として急遽の来日となったが、「小型ハンセン」と評されるほどの活躍を見せ、ジョー・ルダックから外国人エースの座を奪取した。ラッシャー木村とのIWA世界ヘビー級王座戦では、木村を追い詰めるなど、高い実力を見せつけた。

MSWAではヒールに転向し、ボブ・スウィータンとタッグを組み、1981年には国際プロレスの新春パイオニア・シリーズに再来日。IWA世界タッグ王座、IWA世界ヘビー級王座に挑戦した。また、「ルー・テーズ杯争奪戦」では、国際プロレス崩壊により決勝に進出は叶わなかったものの、高い評価を得た。

1983年には新日本プロレスに初参戦。はぐれ国際軍団の助っ人として活躍したが、活躍の機会は限られた。アントニオ猪木やハルク・ホーガンらと対戦するなど、日本マットでのキャリアに新たな1ページを刻んだ。

後半生と引退

一時自動車ディーラーとして活動した後、1986年にプロレスに復帰。NWAセントラル・ステーツTV王座、NWAセントラル・ステーツ・タッグ王座を獲得。1987年には12年ぶりに全日本プロレスに参戦した。1988年にはWWA世界王者決定トーナメントを制覇し、初代王者に輝いた。蝶野正洋らと抗争を繰り広げるなど、ベテランとしての貫禄を示した。

セントラル・ステーツ地区の活動停止後はAWAに参戦し、AWA世界王者決定バトルロイヤルにも出場。ポール・ダイヤモンド、ニキタ・コロフ、ザ・トルーパーらと対戦。1990年に引退後はディーラー事業に専念している。

マイク・ジョージの得意技

マイク・ジョージは、ショルダー・バスター、ダイビング・ヘッドバット、クローズライン、ペンデュラム・バックブリーカー、河津落としなどを得意技としていた。

獲得タイトル

マイク・ジョージは、NWA世界タッグ王座、NWAセントラル・ステーツ・ヘビー級王座、NWAセントラル・ステーツ・タッグ王座、NWAセントラル・ステーツTV王座、WWA世界ヘビー級王座、NWA南部ヘビー級王座、NWA USタッグ王座、NWAトライステート・ヘビー級王座、NWAトライステート・タッグ王座、ミッドサウス・ミシシッピ・ヘビー級王座、ミッドサウス・ルイジアナ・ヘビー級王座、ミッドサウス北米ヘビー級王座、ミッドサウス・タッグ王座など、数々のタイトルを獲得した。

マイク・ジョージは、アメリカマットを代表するパワーファイターとして、数々のタイトルを獲得し、多くのファンを魅了した。その活躍は、今もなお語り継がれている。

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