バイオハザード0

バイオハザード0について

『バイオハザード0』（英：Resident Evil 0）は、カプコンが2002年にニンテンドーゲームキューブ向けにリリースした恐怖のアクションアドベンチャーゲームです。これは『バイオハザードシリーズ』の第5作目にあたります。ゲームの開発はトーセとニューロン・エイジによって行われ、2000年の『バイオハザード CODE:Veronica』以来、約2年9ヶ月振りの新作となりました。

発売の経緯

本作は、1999年に発売された『バイオハザード3 LAST ESCAPE』から約3年振りのナンバリングシリーズとしての位置付けです。物語は、初代『バイオハザード』の洋館事件の前日という非常に重要な位置にあり、前日譚としての役割を果たしています。開発段階ではNINTENDO64向けにリリースされる予定でしたが、最終的にゲームキューブ専用として確定されました。

2008年にはWii版が発売され、ディスク入替の必要がなくなるなどの新しい機能が追加されました。このWii版では、パッケージデザインがGC版から変更されています。

ストーリー概要

物語は1998年7月23日の午後7時半に始まります。アメリカ中西部のラクーン森林地帯を走る列車「黄道特急」が舞台です。列車内では奇妙な生物が乗客を襲い、恐怖が渦巻く中、S.T.A.R.S.の新人隊員レベッカ・チェンバースがこの事件に遭遇します。彼女が調査する中で、逃亡犯ビリー・コーエンと出会い、共に生存を目指すこととなります。

二人は列車の中で様々なクリーチャーと遭遇し、恐怖の中を進んでいきます。ビリーは彼がかつて実行した犯罪の裏にある真実を語り、レベッカは徐々に彼の人間性に惹かれていきます。探索の途中で彼らは巨大なサソリと遭遇し、列車を脱出を果たし、最終的にはアンブレラの幹部養成所にたどり着きます。

ゲームシステム

本作の特徴的なシステムは「パートナーザッピングシステム」であり、プレイヤーはレベッカとビリーを交互に操作しつつ探索を進めます。このシステムにより、二人が異なる場所で行動しながら、状況に応じたクリアを目指すことが求められます。

また、アイテムボックスが廃止されており、アイテムを好きな場所に置ける新システムが導入されています。さらに、プレイ中の進行度によってクリアに必要なアイテムの管理が大きく変わるため、戦略的な思考が必要です。

登場キャラクター

本作には、S.T.A.R.S.のメンバーであるレベッカ・チェンバースと、死刑囚であるビリー・コーエンが主要なキャラクターとして登場します。レベッカは若く才気溢れる女性であり、ビリーは複雑なバックグラウンドを持つ人物です。彼らの関係が物語の軸となり、緊迫した状況の中で彼らがどのように成長していくかが描かれます。

HDリマスター版

2016年1月21日には、『バイオハザード0 HDリマスター』が発売されました。この版ではグラフィックが向上し、音声や操作性の改良が行われ、ゲーム体験が一新されています。新たに追加された「ウェスカーモード」や新しいコスチュームなども存在し、ファンにとって魅力的なコンテンツとなっています。

『バイオハザード0』は、ゲームのメカニクス、ストーリーテリング、キャラクターへの感情移入が非常に考慮された作品であり、ホラーアクションジャンルの金字塔としての地位を不動のものにしました。

もう一度検索