バイオハザード3 LAST ESCAPE

バイオハザード3 LAST ESCAPEの概要

『バイオハザード3 LAST ESCAPE』（英: BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE）は、1999年にカプコンによってPlayStation用にリリースされたアクションアドベンチャーゲームです。本作は『バイオハザードシリーズ』の第3作目となり、特に欧州と北米では『Resident Evil 3: Nemesis』のタイトルで知られています。本作は新たな年齢区分としてD（17歳以上対象）に改められたことも特徴の一つです。

物語は、前作『バイオハザード2』で描かれた出来事とほぼ同じ時期に進行し、主人公であるジル・バレンタインの視点から描かれます。具体的には、1998年の9月28日から10月1日までの間に発生したラクーンシティでの事件をフィーチャーしています。また、本作は後にPlayStation 2向けにリリースされた『バイオハザード アウトブレイク』シリーズとも関連性が深いです。

2020年には本作のリメイクである『バイオハザード RE:3』が登場し、多くのファンの期待に応えました。

ゲームプレイ

プレイヤーはジル・バレンタインとカルロス・オリヴェイラを操作し、襲い来るクリーチャーや追跡者のネメシスから逃げながら、ラクーンシティからの脱出を目指します。本作では新たに導入された「弾薬生成システム」や「緊急回避」、「クイックターン」、「ライブセレクション」といった新要素がゲームプレイに多様性を与えています。特に、「ライブセレクション」ではプレイ中に選択肢が現れ、その選び方によってストーリーが大きく変化するという没入感を体験できます。

また縄張りを意識して設計されたマップには、燃料ドラムや爆薬といった攻撃オブジェクトが配置されており、環境を利用した戦略が求められます。プレイヤーは特定のフロアに配置されたこれらのオブジェクトを駆使することで、一度に多くの敵にダメージを与えることが可能です。

ストーリーの背景

物語は1998年7月25日、ラクーンシティで発生した「洋館事件」から始まります。事件解決後、生き残りの隊員クリス・レッドフィールドとジル・バレンタインは、製薬会社「アンブレラ」の悪事を暴くために活動します。しかし、ラクーンシティがアンブレラの支配下にあり、真実が世間に広がらぬよう彼らは困難な状況に直面します。

ジルは事件から2か月後の9月28日、アンブレラ内で発生した内部抗争の結果、地下研究施設から流出した「t-ウィルス」によりバイオハザードの渦中に捕らわれます。市民がゾンビに変わり果てていく中、ジルは脱出を試みるものの、追跡者として送り込まれたネメシスによって命を狙われます。彼女は同じく脱出を求めるカルロス・オリヴェイラと力を合わせて、絶体絶命の状況に挑むことになります。

登場人物とクリーチャー

主要なキャラクターには、主人公ジルの他にカルロス・オリヴェイラやU.B.C.S.の隊員たちが登場します。彼らはそれぞれ異なるバックグラウンドを持ち、ストーリーに深みを与えます。また新たに登場するクリーチャーたちは、T-ウィルスによる変異を受けたゾンビや特殊生物で、多様な敵がプレイヤーに立ち向かってきます。

制作と開発

このゲームは、前作の間に計画された様々なアイデアを集約し、最短の期間で開発されました。開発チームは、アクション要素や没入感を重視し、プレイヤーが自らの判断でストーリーを進められる要素を盛り込みました。背景は美しいビジュアルで描かれ、プレイヤーに強い印象を残します。

『バイオハザード3 LAST ESCAPE』は、発売当初から高い評価を受け、プレイヤーにゲームの持つ緊張感や楽しみを体験させました。

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