バイラム・ベガイ

バイラム・ルシット・ベガイ：アルバニア共和国大統領

バイラム・ルシット・ベガイは、1967年3月20日、アルバニアのロゴジナに生まれました。ティラナ大学医学部（現ティラナ医科大学）を卒業後、消化器病専門の軍医としてキャリアをスタートさせました。

長年に渡る軍医としての経験と、軍における優れた指導力により、ベガイは着実にキャリアを重ねていきます。そして2020年7月3日、イリル・メタ大統領によって少将の階級が授与され、アルバニア軍の参謀総長に就任しました。オルタ・ジャチカ国防大臣からは、アルバニアで最も有能な軍人にして医師であると高く評価されています。

参謀総長としての職務を全うした後、ベガイは2022年、アルバニア社会党によって大統領候補として指名されます。6月4日に行われた大統領選挙では、候補者が彼ただ一人という異例の選挙において、78票の賛成を得て、大統領に選出されました。最大野党であるアルバニア民主党は投票をボイコットしました。7月24日、ティラナの大統領官邸にて盛大な就任式が執り行われ、正式にアルバニア共和国大統領としての職務を開始しました。

大統領就任に伴い、ベガイは参謀総長の職を退任し、後任にはアルベン・キンジ准将が就任しました。大統領就任後も、ベガイは精力的に外交活動を行っています。8月15日と16日には、コソボ共和国を訪問し、ヴィヨサ・オスマニ大統領、アルビン・クルティ首相、グラウク・コニュフツァ国会議長らと会談を行い、両国の友好関係をさらに強化することに尽力しました。

ベガイ大統領の私生活では、1968年生まれの妻、アルマンダ・ベガイがいます。アルマンダ夫人は、アルバニア会計検査院でIT関連の業務に従事しており、夫の大統領就任に伴い、アルバニアのファーストレディとなりました。夫妻には二人の息子がおり、いずれも医学の道を志し、現在勉学に励んでいるとのことです。

ベガイ大統領の経歴は、軍医としての専門性、軍におけるリーダーシップ、そして政治家としての能力を兼ね備えた稀有な人物であることを示しています。彼の今後の活動は、アルバニアのみならず、国際社会にとっても注目に値するでしょう。アルバニアの未来を担う大統領として、ベガイのリーダーシップに期待がかかります。彼の公式Facebookページ(BajramBegajAL)やX(旧Twitter)アカウント(@bajrambegajal)では、最新情報や大統領としての活動内容を確認することができます。

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