バシネット

バシネットとは

バシネット（英語：bassinet）は、生後4か月程度の乳児用に設計されたかご型ベッドです。日本では、特に航空機に備え付けられている乳児用ベッドを指して「バシネット」と呼ぶことが多いです。このように、時にはバシネットが特定の使用場面に限定されることがありますが、その本来の意味は新生児用ベッド全般を指します。

バシネットの特徴

通常のバシネットは、別途揺さぶる機構を持つ「揺り籠（cradle）」と異なり、基本的には揺れない構造です。場合によってはキャスターがついていることもありますが、揺れる機構は持っていません。また、持ち手のあるものはMoses basketsやcarry cotsと呼ばれることがあります。赤ちゃんが4か月を迎えると、自ら寝返りを打つようになり、一般的にはベビーベッド（アメリカ英語：crib、英語：cot）に移行します。更に、研究ではしっかりとしたマットレスが乳幼児突然死症候群（SIDS）のリスクを低減することが示されています。

スマートバシネットの登場

最近では、スマートバシネットと呼ばれる新しいタイプの製品が登場しています。2016年10月に発売されたSnooがその代表例で、赤ちゃんの泣き声に反応して音や動きで自動的にあやす機能を持っています。しかし、高価格がネックとなり、Snooに対しては批判の声も上がっています。そのため、Gracoや4Momsなどの他の企業も、より手頃な価格の競合製品を提供し始めています。

航空機におけるバシネットの使用基準

航空会社によって、バシネットの使用基準は異なります。一般に、航空機の壁に取り付けられ、使用できる乳児は体重10キロ未満とするところが多いです。事前の予約が必須であり、離着陸時や乱気流時においては、機長の判断でシートベルト着用のサインが出た場合、バシネットの使用が禁止されることがあります。

各航空会社の基準

• - 日本航空: 体重10.5キロ未満。バシネットサイズは77×32.5×15 cm。
• - 全日空: 体重10キロ未満。バシネットサイズは85×45×33 cm。
• - ノースウエスト航空: 体重9キロ未満、身長66 cm以内。
• - ユナイテッド航空: 体重11.25キロ未満。

関連用語

バシネットに関連する用語にはいくつかのものがあります。例えば、ベッドサイドスリーパーはベビーベッドの片側が開いており、親が寝るベッドに接続できる形状をしているものです。また、乳母車やベビースリングも赤ちゃんを運ぶための重要なアイテムとして知られています。こうしたさまざまなアイテムが、より良い育児環境を提供します。

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