バスク語版ウィキペディア

バスク語版ウィキペディア

バスク語版ウィキペディア（バスク語: Euskarazko Wikipedia または Euskal Wikipedia）は、バスク語によって執筆・編集されるウィキペディアです。言語コードは eu です。

特徴

バスク語版ウィキペディアは、着実に成長を続けています。2010年8月には58,124項目を擁し、全言語版の中で45番目の規模でした。2014年12月時点では、11人の管理者と270人のアクティブな投稿者によって運営され、55,000人の登録ユーザーが存在しました。記事数は約205,000項目に増加し、全言語版中で34番目の規模に成長しました。2018年8月現在では、31番目に項目数が多いウィキペディアとなっています。

特筆すべき点として、他の言語版と比較して、ファイルの使用が少ないことが挙げられます。例えば、日本語版ウィキペディアが約80,000のファイルを抱えるのに対し、バスク語版ではファイルの使用が限定的です。

エスノローグの推定によると、2014年時点でバスク語の話者は665,800人です。話者人口10万人以上の言語版を対象とした統計では、バスク語版ウィキペディアはワライ語版に次いで、話者人口比で2番目に項目数の多い言語版です。話者人口10万人以下の言語版を含めると、アラゴン語版やオック語版に次いで、話者人口比で8番目に項目数の多い言語版となります。この事実は、バスク語話者コミュニティにおけるウィキペディアの利用頻度と貢献度の高さを物語っています。

歴史

バスク語版ウィキペディアは、2001年12月6日に誕生しました。最初の記事は「Lurra」（地球）でした。2003年11月にはメインページが作成され、ウィキペディアとしての体裁が整えられました。

2007年8月、ウィキペディア共同創設者の一人であるジミー・ウェールズは、小規模言語版を持つ意義について言及し、バスク語版とカタルーニャ語版を例に挙げました。これは、バスク語版ウィキペディアが、小規模言語の知識基盤を構築する上で重要な役割を果たしていることの証左と言えるでしょう。

2008年1月25日、バスク語版ウィキペディアは、バスク語の週刊誌『アルジア』によって、アルジア賞のインターネット部門に選出されました。これは、バスク語文化への貢献が認められたものです。

記事数の節目としては、2011年5月21日に「Euskararen debekua」（バスク語の検閲）という記事で100,000項目を達成しました。同年12月には、バスク自治州政府文化大臣によって11,000の新記事が追加されました。2014年9月19日には、「Malda (topografia)」（縦断勾配）という記事で200,000項目に到達。2016年6月23日には「Abuwtiyuw」という項目で25万記事に達し、2018年7月には30万記事を突破しました。

バスク語版ウィキペディアは、バスク語の知識を世界に発信する重要なプラットフォームとして、今後も発展を続けることが期待されます。

外部リンク

バスク語版ウィキペディア（バスク語）
バスク語版ウィキペディアモバイル版（バスク語）

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