バディ・ランデル

ネイチャー・ボーイ バディ・ランデル

バディ・ランデル（本名: ウィリアム・フリッツ・エンソー）は、1961年にアメリカ合衆国のテネシー州ノックスビルで生まれたプロレスラーです。彼は、アメリカ南部のレスリングシーンで多くのファンに知られる存在となり、リック・フレアーのスタイルをコピーしたキャラクターで知られています。これにより、彼は多くの団体でヒール（悪役）として活動し、存在感を示しました。

来歴

ランデルは1979年11月、ボリス・マレンコの指導の下、ケンタッキー州レキシントンのインディー団体ICWでプロレスデビューを果たします。最初はベビーフェイス（善玉）として前座試合をこなしていましたが、次第にリック・フレアーのスタイルを模倣するエゴイスト的なヒールに変貌します。1983年にはWWCで北米ヘビー級王座を獲得し、以降も各地で数々のヒール同士の抗争を繰り広げました。

その後1985年にはNWAミッドアトランティック地区に登場し、「にせフレアー」としてフレアー本人と対立。再三タイトルマッチに挑み、中でも1985年11月にはNWAナショナル・ヘビー級王座を手にするなど、メジャー団体での実績を築いていきました。1986年には古巣のCWAやアラバマのコンチネンタル・チャンピオンシップ・レスリングを経て、1988年には全日本プロレスに初来日します。

活躍の場とスタイル

1990年代にはCWAの後継団体であるUSWAや、ジム・コルネットが運営するSMW（スモーキー・マウンテン・レスリング）で活動し、1993年にはUSWAヘビー級王座を獲得。さらに1995年にはWWF本隊にも旅立ち、当時のトップレスラーたちと対戦する機会もありましたが、レギュラー契約には至りませんでした。

ランデルはリック・フレアーのムーブを多く取り入れ、特にフィギュア・フォー・レッグロックやバックハンド・チョップ、コークスクリュー・エルボー・ドロップなどがその象徴的な技となっています。彼のレスリングスタイルの根底には、フレアーの影響が色濃く残っています。

晩年と引退後

キャリアの後半ではIWAミッドサウスや地元のインディー団体に出場し、一時は現役を引退しましたが、たまに特別なイベントに参戦することもありました。2015年には自動車事故により命を落としましたが、彼の名は今でも多くのプロレスファンの記憶に刻まれています。

獲得タイトル

バディ・ランデルは数多くのタイトルを獲得しており、その中にはNWAナショナル・ヘビー級王座や、各種ヘビー級王座が含まれています。これらの成果は、彼のレスリングキャリアを象徴し、ファンの記憶にも強く残っています。

このように、バディ・ランデルはトリビュート的な存在として、南部プロレスの歴史に名を残したレスラーです。彼の独自のスタイルとヒールキャラクターは、今もなお多くのレスラーに影響を与えています。

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