ジム・コルネット

ジム・コルネットの生涯と業績

ジム・コルネット（本名：ジェームス・マーク・コルネット）は、1961年9月17日にアメリカ・ケンタッキー州ルイビルで生まれたプロレス界の重要な人物です。彼のキャリアは1980年代から現在にかけて、プロレスリングのマネージャーやブッカー、プロモーター、コメンテーターなど多岐にわたります。

初期のプロレス界との関わり

コルネットは少年時代からプロレスファンであり、自宅に3メートルのアンテナを設置して各地のプロレス番組を視聴するほどの熱心さでした。彼は10代の頃にプロレス業界へも関与し、地元ケンタッキー州とテネシー州で活躍するCWAでリングアナウンサーやタイムキーパーとしての経験を積みました。多忙な日々の中で、彼は日本のプロレス月刊誌『ゴング』に情報や写真を提供するなど、業界での地位を固めていきました。

1982年、コルネットはCWAでシェリー・マーテルのマネージャーとしてデビューし、以来、色々なキャラクターや役割を通じてマネージャーとしての技量を磨いていきました。特にミッドナイト・エクスプレス（ボビー・イートン&デニス・コンドリー）との関係は特筆すべきもので、彼らと共に成功を収めました。1980年代を通じて、コルネットは悪役（ヒール）マネージャーとしての地位を確立し、多くの観客に記憶される存在となりました。

スモーキー・マウンテン・レスリングの創立

1991年、彼は音楽プロデューサーのリック・ルービンの協力を得て、ノックスビルでスモーキー・マウンテン・レスリング（SMW）を設立しました。この団体は旧NWA勢を活かした選手たちが多数登場し、アル・スノーやクリス・ジェリコといった新たな才能を育てる場ともなりました。しかし、財政的な問題に直面し、1993年にはWWFと業務提携を結ぶことになりました。

WWFとその後の展開

1996年にSMWが閉鎖されると、コルネットはWWFとフルタイム契約を結び、ベイダーなどのマネージャーとして活動を再開しました。彼はブッカーとしてもクリエイティブ・チームに参加し、1998年にはWWF対NWAの抗争を仕掛けるなど、プロレスストーリーにおいて重要な役割を果たしました。2000年には地元ルイビルのOVWのヘッドブッカー兼オーナーに任命され、ジョン・シナやバティスタといったスーパースターを育てあげました。

しかし、2005年には一連の問題からWWEを解雇され、その後はROHやTNAで活動を続けました。TNAではマネージメント・ディレクターという役割を担い、ストーリー作りにも関わるようになりましたが、2009年には再び契約解除されました。

最近の動向

近年では、コルネットはWWE殿堂入りを果たしたり、様々な団体のクリエイティブチームやプロデューサーとして舞台裏での活動を行ってきました。また、彼はリック・フレアーやリッキー・スティムボートのインタビューにも頻繁に登場し、プロレス界の歴史に名を刻む存在となっています。プロレス業界の重要な人物として、コルネットは今もなお、多くのファンと選手たちに影響を与え続けています。

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