バトルフィールド1943

『バトルフィールド 1943』について

概要

『バトルフィールド 1943』（Battlefield 1943、略称：BF1943）は、エレクトロニック・アーツによってリリースされた、ファーストパーソン・シューティングゲーム（FPS）です。この作品は、人気シリーズ『バトルフィールド』の中で、シリーズ初のダウンロード専用タイトルとして登場しました。ゲームは第一次大戦を舞台にした前作『BF1942』にインスパイアされて製作されており、第二次世界大戦を背景に、より戦略的なマルチプレイ体験を提供しています。個別のシングルプレイは存在せず、全てのプレイヤーが他のプレイヤーと対戦する形式になっています。

ゲームシステム

本作の基本的な操作体系は前作『BFBC』から継承されていますが、BF1943独自の要素も加わっています。特に印象的なのは自動回復システムです。プレイヤーが歩兵としてダメージを受けると、画面が赤くなり、生命力が尽きると死亡しますが、一定時間ダメージを受けなければ健康状態が回復します。また、弾薬は自動的に補給されるため、わざわざ補給ポイントに戻る必要はありません。

さらに、特定の無線壕に入ることで重爆撃機を呼び出すことができ、敵陣に空爆を行う支援を受けることが可能です。ただし、空爆中の機体は敵の攻撃を受けやすく、巻き添えになって撃墜されるリスクも高いです。

マップとゲームモード

本作には以下のマップが用意されています：

• - ウェーク島 (Wake Island)
• - 珊瑚海 (Coral Sea)
• - ガダルカナル (Guadalcanal)
• - 硫黄島 (Iwo Jima)

主要なゲームモードには以下が存在します。

• - コンクエスト: プレイヤーは拠点を制圧し、敵チームを全滅させることを目的とします。確保した拠点は復活地点となり、戦略的な位置取りが求められます。
• - 制空権モード: このモードは珊瑚海専用で、中央の島を巡って戦闘機同士のドッグファイトが行われます。ここでも拠点確保が重要ですが、リスポーン地点は空母のみです。

兵科

プレイヤーは以下の3種類の兵科から選択できます。
1. 歩兵: 短機関銃や対戦車無反動砲を使用し、近接戦に優れた兵科。
2. 小銃兵: セミオート式小銃を担ぎ、中・遠距離戦に適した構成の兵科。
3. 偵察兵: ボルトアクションの狙撃銃を所有し、精密な攻撃が可能な兵科。

BF1942との主な相違点

BF1943では、オンラインマルチプレイの人数が最大64人から24人に減少しました。また、Frostbiteエンジンを使用して建物などの破壊が可能になりました。さらに、シングルプレイ、チームデスマッチ、キャプチャー・ザ・フラッグなどのモードは廃止され、兵科は5種類から3種類に整理されています。これにより、一貫した戦略的要素が強調され、プレイヤー間の協力が一層重要になっています。

生き残り戦術を駆使して、戦場を制圧する興奮を味わえる『バトルフィールド 1943』は、シリーズの魅力を新しい形で提示しています。

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