バラレ島

バラレ島は、ソロモン諸島の西部州、ショートランド諸島に属する小さな島です。別名バラライ島とも呼ばれています。ショートランド島の北東沖に位置し、長さ約2kmとほぼ平坦な地形をしています。長い間、無人島でしたが、20世紀初頭から第二次世界大戦まで、イギリス人がコプラのプランテーションを経営していました。

1942年末、第二次世界大戦中に日本軍がこの島を占領し、飛行場を建設しました。この建設作業には、シンガポールの戦いで捕虜となったイギリス軍兵士が動員され、過酷な労働環境で多くが命を落としました。バラレ飛行場は、ソロモン諸島の戦いにおいて日本海軍航空隊にとって重要な前進基地となり、約1年間使用されました。しかし、1943年末以降、補給が途絶え、基地としての機能は著しく低下しました。連合軍は上陸作戦を行わず、終戦まで日本軍が駐留を続けました。

戦後、バラレ島は再び無人島となりましたが、飛行場は整備され、現在はソロモン航空の定期便が発着しています。島内には、戦時中に使用されていた日本の軍用機、一式陸上攻撃機や零式艦上戦闘機などが駐機されたまま朽ち果てた状態で数多く残されており、当時の戦争の痕跡を今に伝えています。

この島は、その歴史的な背景と、戦争の遺構が残る場所として、歴史愛好家や戦争遺跡に興味を持つ人々にとって、訪れる価値のある場所となっています。

関連情報

* バララエ空港：島内にある飛行場。

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