バリー (ミサイル駆逐艦)

ミサイル駆逐艦バリー(DDG-52)について

ミサイル駆逐艦バリー（USS Barry, DDG-52）は、アメリカ海軍が誇るアーレイ・バーク級[[ミサイル駆逐艦]]の2番艦です。その艦名は、アメリカ独立戦争時代に大陸海軍で活躍し、「アメリカ海軍の父」と称えられているジョン・バリーに由来します。これは、彼の名を冠する4隻目の艦となります。

艦歴

バリーは、ミシシッピ州パスカグーラのインガルス造船所でその姿を現しました。バージニア州ノーフォークを母港としています。特筆すべきは、一番艦であるアーレイ・バークの建造後に施された、燃料補給機能の向上やヘリコプター運用能力の強化といった改修が、本艦以降の全ての艦に適用されたことです。

バリーは、その輝かしい艦歴の中で数々の賞を受賞しています。中でも、バッテンベルク・カップは1994年、1996年、1998年と、実に三度も受賞するという偉業を達成しました。この功績から、1990年代後半には「バッテンベルク・バリー」という愛称で呼ばれるほどでした。さらに、Battle E を四度受賞したほか、ゴールデン・アンカーおよびシルバー・アンカーもその栄誉に加えています。

2004年には、大西洋艦隊において最も著しい改善が見られた艦として、アーレイ・バーク・フリート・トロフィーを受賞しました。同年、バリーはニューヨークで開催されたフリート・ウィークに参加し、その雄姿を披露しました。

2011年3月には、国連安保理決議1973に基づき、リビア飛行禁止空域を執行するため、リビア沖に派遣され、「オデッセイの夜明け作戦」に参加しました。

2016年3月14日、アメリカのアジア重視戦略「リバランス」の一環として、配備先の横須賀基地に到着しました。これは、2017年までに第7艦隊に追加配備が計画されていた3隻のイージス艦のうちの3隻目にあたります。2016年1月6日（米海軍公式発表日2016年1月12日）には、メイポート基地へ移動した「ラッセン」と入れ替わる形で配備され、第7艦隊のイージス艦総数は11隻となりました。

2023年2月17日、約7年に及ぶ前方展開を終え、定期メンテナンスのためワシントン州エバレット海軍基地に向けて出港しました。

性能

DDG-52という初期建造艦でありながら、最新のイージスシステム・ベースライン9を搭載している点が大きな特徴です。これにより、従来は対処が困難であった、複数の弾道ミサイルを異なる発射角度から同時に迎撃することが可能となり、その防衛能力は飛躍的に向上しています。

バリーは、その卓越した能力と輝かしい戦歴により、アメリカ海軍の重要な戦力として、世界の海で活躍を続けています。

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