バーナード・キング

バーナード・キング（Bernard King, 1956年12月4日 - ）は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ブルックリン出身の元プロバスケットボール選手です。ポジションはスモールフォワードで、1980年代のNBAを代表するスコアラーの一人として知られています。1985年には得点王を獲得し、その実績が認められ、2013年にバスケットボール殿堂入りを果たしました。また、彼の弟であるアルバート・キングもNBAで534試合に出場しています。

キングはテネシー大学出身で、1977年のNBAドラフトで全体7位指名を受け、ニューヨーク・ネッツに入団しました。ネッツは数ヶ月後にニュージャージー州に移転し、ニュージャージー・ネッツとなりました。1年目の1977-1978シーズンには、チーム記録となる1909得点（1試合平均24.2得点）を記録しました。その後、1983-1984シーズンには自己記録を更新する2027得点をあげ、2年連続でオールNBAファーストチームに選出されるなど、目覚ましい活躍を見せました。

1984年1月31日の試合では、NBAでは1964年以来の記録となる2試合連続50得点以上を達成しました。1月30日のサンアントニオ・スパーズ戦で50得点をあげたのに続き、31日の試合でも50得点を記録し、チームをロード連勝に導きました。同年12月25日の試合では60得点を記録し、NBA史上10人目となる1試合60得点以上を達成した選手の一人となりました。キャリアのピークを迎えていた1985年3月23日、カンザスシティ・キングスとの試合で右膝の前十字靭帯を損傷し、翌1985-1986シーズンを全休することとなりました。

復帰後、6試合で平均22.6得点を記録しましたが、以前のような爆発的な得点力は影を潜めました。1987年シーズン終了後、ニックスから放出され、ワシントン・ブレッツに移籍しました。ブレッツでは年ごとに平均得点を回復させ、1991年にはNBAオールスターゲームに6年ぶり4度目の出場を果たしました。その後、ネッツに復帰し、1993シーズン終了とともに現役を引退しました。通算874試合に出場し、19665得点（1試合平均22.5得点）を記録し、現役引退時点では歴代16位の得点でした。彼よりも少ない出場試合数で通算得点が多いのは、ジョージ・ガービン、ボブ・ペティット、エルジン・ベイラーのみでした。

2006年のNBAオールスターゲームの際、TNTのマーブ・アルバートによって、10年前の1996年に選出されたNBA50周年記念オールタイムチームに次ぐ10人の一人に選ばれました。2007年2月13日には、テネシー大学の本拠地であるトンプソン＝ボーリング・アリーナで行われたケンタッキー大学との試合で、彼の背番号53番が大学初の永久欠番となるセレモニーが行われました（後に彼のチームメートであるアーニー・グランフェルドの背番号も永久欠番となりました）。そして、2013年にはバスケットボール殿堂入りを果たし、その輝かしいキャリアに幕を閉じました。

個人成績
NBAファーストチーム（1984、1985）
NBAセカンドチーム（1983）
NBAサードチーム（1991）
NBAオールルーキーファーストチーム（1978）
得点王（1985）
オールスター出場（1982, 1984, 1985, 1991）
50得点以上をあげた試合が8回
19655得点
5060リバウンド
2863アシスト

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