バーニー・マック

バーニー・マック（Bernie Mac、1957年10月5日 - 2008年8月9日）は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身の、アフリカ系アメリカ人の俳優であり、卓越したコメディアンでした。

遅咲きの才能

19歳からシカゴのコメディハウス「コットン・ピッキン・クラブ」などでコメディアンとしてのキャリアをスタートさせましたが、20代の頃はUPSの営業員など様々な職を経験しました。32歳の時、新人コメディアンの登竜門である「ミラー・ライト・コメディ・サーチ」で優勝し、スタンダップ・コメディアンとして広く認知されるようになりました。彼の初期のパフォーマンスは、スパイク・リー監督によるドキュメンタリー映画『キング・オブ・コメディ』で垣間見ることができます。

俳優としての躍進

1992年からは映画界にも進出し、特に『オーシャンズ11』シリーズでの印象的な役柄で知られています。2001年から2006年まで、自身の名を冠したテレビ番組『バーニー・マック・ショー』で父親役を演じ、お茶の間で絶大な人気を博しました。この番組での演技は高く評価され、エミー賞に2度ノミネートされています。また、この時期には『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』や『Mr.3000』など、数々の映画にも出演し、その才能を発揮しました。

突然の訃報

2008年7月24日、サルコイドーシスによる肺炎のため入院。8月2日に危篤状態となり、8月9日に惜しまれながらも亡くなりました。50歳という若さでの突然の死は、映画『ソウル・メン』の撮影中の出来事であり、多くの人々に大きな衝撃を与えました。彼の死後、CNNの「ラリー・キング・ライブ」をはじめ、多くの番組で追悼特集が組まれ、その功績が偲ばれました。

主な出演作品

モー・マネー (1992)
ビート・オブ・ダンク (1993)
フライデー (1995)
ゲット・オン・ザ・バス (1996)
バップス (1997)
ザ・プレイヤーズ・クラブ (1998)
エディ&マーティンの逃走人生 (1999)
ビッグ・マネー (2001)
オーシャンズ11 (2001)
ヒップホップ・プレジデント (2003)
チャーリーズ・エンジェル フルスロットル (2003)
バッドサンタ (2003)
Mr.3000 (2004)
オーシャンズ12 (2004)
ゲス・フー/招かれざる恋人 (2005)
オーシャンズ13 (2007)
トランスフォーマー (2007)
マダガスカル2 (声の出演, 2008)
* オールド・ドッグ (2009)

バーニー・マックは、コメディアンとして、そして俳優として、多くの人々に笑顔と感動を与え、その才能と人間性は、今もなお多くの人々に記憶されています。

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