パシフィックセンチュリープレイス丸の内

パシフィックセンチュリープレイス丸の内

パシフィックセンチュリープレイス丸の内は、東京都千代田区丸の内に位置する超高層ビルで、東京駅の八重洲口南側にあります。このビルは、旧国鉄所有地に建設され、八重洲口側の再開発プロジェクトの中で最初に完成したもので、2003年に第44回BCS賞を受賞しました。

建設の背景と特徴

このプロジェクトは1997年に بدايةされ、香港を本拠とする通信系企業のパシフィックセンチュリーグループ社が、約1,300億円を投じて進められました。施工は竹中工務店が主導し、鹿島建設とともにコンソーシアムを組み、PCP共同設計室（日本の設計会社と竹中工務店の共同体）による設計が施されています。

ビルは地下4階、地上32階建ての構造で、地上部分は直径約3mのCFT柱4本により、25層のオフィスを約30mの高さに持ち上げ、シンプルなユニットカーテンウォールが特徴的です。このため、ビル全体が透明感のある外観となっています。

内部では、24階がオフィススペース、5階がホテル、各2階が商業店舗と駐車場で構成されており、最高レベルの耐震性能や省エネルギー基準が確保されています。また、インテリジェントビルとして、最新の通信網を備えるほか、エネルギー効率の観点から室内のブラインドが中央制御で管理され、室内灯との組み合わせによりビルの壁面に情報やデザインを表示することも可能です。これは、地域への貢献と情報発信を目的としたイルミネーションスポットとしての機能を果たしています。

所有者と運営

2006年、ダヴィンチ・アドバイザーズが運営するファンドがPCCWからビルを約2000億円で取得しました。その後、2009年にはセキュアード・キャピタル・ジャパンがダヴィンチから、2014年にはシンガポール政府投資公社（GIC）がセキュアードよりオフィス部分を買収しています。一方で、ホテル部分は依然としてPCCWが、商業施設はJR東日本が保有しています。

施設の詳細

オフィス部分は約1700㎡に及び、広々とした無柱空間が特徴です。テナントには金融機関や外資系企業が多く、オープン当初から8割の入居率に達しています。主なテナントには、日本リージャス丸の内パシフィックセンチュリープレイス、SBIウェルネスバンク、東京国際クリニックなどが含まれています。

また、ビル内にはフォーシーズンズホテル丸の内東京があり、3階から7階にわたり、57室の客室が提供されており、快適な宿泊施設としても利用されています。

地下1階から2階に広がる商業施設「グランアージュ」は、JR東日本の関連会社によって運営されており、2007年に隣接するグラントウキョウサウスタワーの開業後は地下でつながり、八重洲地下街とも直結しています。

このように、パシフィックセンチュリープレイス丸の内は、ビジネスの拠点としてだけでなく、観光客や地元の人々にとっても魅力的なスポットとなっています。

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