パックマンパーティ

『パックマンパーティ』は、2010年12月16日にバンダイナムコゲームス（現：バンダイナムコエンターテインメント）からWii向けにリリースされたパーティーゲームです。その後、2012年3月22日にはニンテンドー3DS版となる『パックマンパーティ 3D』が登場しました。こちらは3DSの特徴であるタッチ操作やスライド操作に対応したミニゲームが新たに加えられています。

このゲームは、人気キャラクターであるパックマンやその仲間たちと共に、ボードゲーム形式で遊ぶことができます。プレイヤーは盤上を進みながらクッキーを集め、事前に決められた目標枚数を集めた後、スタート地点でもあるクッキー工場に最初にたどり着くことを目指します。クッキーを集めることがゲームの大きな目的であり、いかに効率よくクッキーを獲得していくかが勝利への鍵となります。

盤上の移動に使うサイコロの出目は、ユニークな『ステップゲーム』によって決定されます。これは、プレイヤー全員が同時に参加するミニゲーム形式で行われます。例えば、「スロットマシーン」では絵柄を揃えることで大きな数字を狙ったり、「風船わり」で複数の風船を割って進むマス数を決めたりします。「ルーレットダーツ」では動くルーレットにダーツを投げて出目を決定し、「ごろりんボール」では坂道を転がるボールの停止位置で進むマス数が決まるなど、様々な種類のステップゲームが用意されており、毎回異なる方法で移動数が決まるため、ゲームの展開にランダム性と面白さを加えています。

ゲームボード上には『城』が存在し、これを自分のものにすると、ターンの終了時などにクッキーをより多く獲得できるようになります。自分の城を増やし、守りを固めることがクッキー獲得の重要な戦略となります。また、他のプレイヤーが所有する城も、特定のマスに止まってミニゲームに勝利することによって奪い取ることが可能です。城の奪い合いは、他のプレイヤーとのインタラクションを生み出し、ゲームをさらに白熱させます。

さらに、特定のマスに止まる、あるいは通過することで、ゲームボードの地形がダイナミックに変化するギミックも用意されています。例えば、通過したマスが崩れてしまったり、プレイヤーの城がある場所が沈んでしまったりと、マップの状況が刻々と変化します。これにより、プレイヤーは常に盤上の状況を把握し、変化に対応する戦略を立てる必要があります。また、地形の変化と連動して、強力なボスキャラクターとのバトルが突然始まることもあります。ボスバトルに勝利することで、大量のクッキーなどの報酬を得ることができますが、敗北するとペナルティを受ける場合もあり、プレイヤーは常に緊張感を持ってゲームを進めることになります。

本作には、遊び方に合わせて選べる複数のゲームモードが収録されており、一人でもみんなでも楽しむことができます。

パーティモード: このモードは、最大4人まで同時に遊べる対戦モードです。家族や友人と集まって、ボードゲームとミニゲームを織り交ぜた賑やかな対戦を楽しむのに最適です。それぞれのプレイヤーが勝利を目指して競い合う、本作の中心となるモードと言えるでしょう。
ストーリーモード: 1人用のモードで、パックマンを操作して、コンピュータが操作するゴーストたちと対戦しながら物語を進めていきます。一人でじっくりとゲームを楽しみたい場合や、ゲームのルールを覚える練習にも適しています。CPUのレベルを選べるため、自分のスキルに合わせて挑戦できます。
* クラシックモード: バンダイナムコのアーケードクラシックゲームをプレイできるモードです。本作のタイトルにもなっている初代『パックマン』はもちろんのこと、シューティングゲームの金字塔『ギャラガ』や、アクションパズルの名作『ディグダグ』といった、パックマンと同じ時代のゲームセンターで人気を博した名作タイトルをそのまま楽しむことができます。これにより、一つのソフトで幅広いジャンルのゲームを体験できる価値が加わります。

『パックマンパーティ』は、パックマンの世界観を活かした親しみやすいキャラクターたち、運の要素と戦略性が組み合わされたボードゲーム、そして反射神経や判断力が試される多種多様なミニゲームが融合した、バラエティ豊かなパーティーゲームです。Wii版と3DS版では、それぞれハードの特性を活かした操作性やミニゲームの違いがあり、どちらのバージョンもそれぞれの魅力を持っています。

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