パッスス

パッスス（passus）は、古代ローマで使用されていた長さの単位です。日本語では「歩調」と訳されることがあり、英語の「ペース（pace）」、フランス語の「パ（pas）」に相当します。

定義と換算

1パッススは、文字通り歩幅2歩分に相当します。古代ローマの単位では、5ペス（pes、単数形はpede）に相当します。現代のメートル法に換算すると約1.48メートル、ヤード・ポンド法では約4.83フィートです。

換算表：


ミリアリウムとマイル

1000パッススは1ミリアリウム（miliarium）と呼ばれていました。このミリアリウムが、現在の距離の単位であるマイル（mile）の語源になったとされています。マイルは、主に英語圏で使用されている単位で、1マイルは約1609メートルです。古代ローマの距離の単位が、現代の単位に影響を与えている一例と言えるでしょう。

度量衡における位置づけ

パッススは、古代ローマの度量衡体系における基本的な単位の一つでした。ローマ帝国の拡大とともに、その度量衡体系も広がり、ヨーロッパ各地に影響を与えました。しかし、時代とともに各地で独自の単位が発達し、パッススは徐々に使われなくなっていきました。

関連事項

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パッススは、古代ローマの生活や文化を理解する上で重要な要素の一つです。単位を通して、当時の人々の距離感や空間認識を知ることができます。

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