パッタヤー

パッタヤーの概要

パッタヤー（พัทยา）は、タイのチョンブリー県に位置する特別市であり、バンコクから約165キロメートル東南にある高級リゾート地です。この地域は、美しいビーチや多彩なマリンスポーツが楽しめることで知られ、世界中の観光客を惹きつけています。また、パッタヤーは娼婦街としても有名で、タイ国内外でその名が広まっています。

歴史

パッタヤーは元々小さな漁村でしたが、1960年代にベトナム戦争の影響で米軍の人気保養地として開発が進みました。米軍が訪れることで、海岸やビーチが整備され、ゴーゴーバーや性風俗産業が急増しました。米軍が撤退した後、一時経済的な危機に直面しましたが、次第に欧州からの観光客が増加し、観光業は再び活気を取り戻しました。2001年には市内に24,000室以上の宿泊施設が整備され、2003年には150万人以上の観光客が訪れました。さらに、2009年にはタイのさまざまな文化を紹介する水上マーケットもオープンしました。

行政と社会問題

観光客の急増は、海洋環境や公害などの問題を引き起こしました。このため、パッタヤーでは1976年に特別市法が制定され、アメリカのシティー・マネージャー制が導入されましたが、市長とマネージャーの間で意見の相違が頻繁に起き、行政システムへの批判もあります。また、かつては小児売春や暴力団の存在もありましたが、2004年には地元警察による取り締まりが強化されました。近年では、Sunee Plazaと呼ばれるエリアがゲイの聖地として知られています。

交通

パッタヤーへのアクセスは便利です。国道3号線が南北に走り、その状態は良好ですが、時間帯によっては渋滞が発生することがあります。鉄道は月曜日から金曜日までの間に運行されており、バンコクからは約3時間40分の距離です。バスはバンコクの主要ターミナルから定期的に運行されており、非常に利用しやすいです。さらに、ロットゥーと呼ばれるミニバンサービスもあり、こちらはバスよりも安く利用できますが、大きな荷物には不向きです。

気候

パッタヤーの気候は、12月から3月が乾季となり、特に訪問に適した時期です。一方、9月と10月は雨季の終わりにあたり、雨が多くなることがあります。

姉妹都市

パッタヤーはカザフスタンのシムケントと姉妹都市関係にあります。これにより、文化交流や観光促進が図られています。

パッタヤーはその美しい自然と豊かな歴史、観光地としての魅力により、訪れる価値がある場所であることは間違いありません。

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