パナソニック デバイス佐賀

パナソニック デバイス佐賀株式会社の概要

パナソニック デバイス佐賀株式会社（英名：Panasonic Industrial Devices Saga Co., Ltd.）は、かつて存在した日本の電機メーカーで、佐賀県杵島郡大町町に本社を置いていました。主にコンデンサの製造を行っていたこの企業は、パナソニックグループの一翼を担っていましたが、2022年4月1日に親会社であるパナソニック インダストリー株式会社に吸収合併され、その歴史に幕を閉じました。

設立と初期の成長

この会社は1969年に資本金5000万円で設立され、最初は佐賀三洋工業株式会社という名称でした。設立後の1970年には、アルシコン（アルミニウム固体電解コンデンサ）の生産を開始し、次第に電子部品市場での地位を確立していきます。

1981年にはマイラーコンデンサの生産を開始し、1982年には三洋電機の電子部品部門でOSコン（有機半導体アルミ固体電解コンデンサ）の開発に成功し、1983年にはその製造が始まります。これにより、企業は全国的な評価を得るようになりました。

技術革新と製品の多様化

1990年代にはさらなる技術の進展があり、1991年にはOSコンの横型表面実装タイプの生産を開始し、1995年には縦型表面実装タイプも市場に投入しました。一方、1993年にはマイラーコンデンサの生産を終了し、総生産量は21億個に達しました。

また、ISO 9001の取得やISO 14001の認証取得といった品質管理や環境マネジメントシステムの導入も行い、1998年にはSAWフィルタの生産を海外に移管し、製品の国際化にも対応しました。

合併とその後

2022年には、パナソニック インダストリー株式会社に吸収されることとなり、これによりパナソニック デバイス佐賀株式会社としての活動は終止を迎えます。この合併により、より大きなグループ企業の一部として新たな展開を期待される中、企業の歴史は幕を閉じました。

外部リンク

パナソニック | 一般電子部品 生産拠点

このように、パナソニック デバイス佐賀株式会社は電機業界において多くの貢献を果たしてきた企業でした。その活動の歩みを追うことで、技術革新や市場の変化に対応してきた姿勢が伺えます。企業の合併により、新たな形態での成長が期待される中、同社が築いてきた歴史と技術は、今後のパナソニックグループのさらなる発展に寄与することでしょう。

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