バラパラ

『バラパラ』の概要

『バラパラ』は、1998年10月から2012年9月までフジテレビ系列で放送されていた、月曜から木曜の23時から30分間のバラエティ番組枠の総称です。この名称は「バラエティーパラダイス」を略したもので、視聴者に新たな楽しみを提供することを目的としていました。

番組編成の背景

フジテレビは、長年にわたりこの夜の時間帯を報道やスポーツ番組に充当していましたが、深夜のゴールデンタイムを目指して1998年以降の秋季編成でバラエティ番組を放送することに決めました。具体的には、報道番組『ニュースJAPAN』の放送を20分遅らせ、23時からスタートすることで、毎日違ったバラエティ番組を楽しめるように仕組まれました。この試みは、テレビ朝日の先行する「ネオバラエティ」の成功に影響されたものとされています。

その後2000年には放送枠が30分に延長され、全曜日のラインナップが一新されました。

代表的な番組と視聴率

この枠では、多くの人気バラエティ番組が放送されました。代表的なものには、恋愛リアリティ番組『あいのり』、スポーツバラエティの『ジャンクSPORTS』、コントショー『はねるのトびら』、さらに『ネプリーグ』や『ココリコミラクルタイプ』などがありました。これらの中には、後にゴールデンやプライムタイムに昇格したものも少なくありません。

視聴率については、好調な番組もあれば、不調なものもあり、視聴率が10%を超えるものはゴールデンタイムに昇格しましたが、逆に7%から8%程度の低迷した番組は速やかに打ち切られる傾向にありました。また、『JAPANロッケフェスティバル』は、なんと3ヶ月での打ち切りとなるなど、入れ替わりが激しい番組枠だったことがうかがえます。

日替わりで放送される水曜と木曜の番組は比較的安定した視聴率を獲得しており、特に水曜は平均9%を記録することで、長期間にわたって同じ番組が続くこともありました。2011年には『その顔が見てみたい』が、視聴率8%台だったにもかかわらず、短期間でゴールデン昇格が決定するケースもあります。

番組の製作体制

初期はフジテレビ制作の番組のみが放送されていましたが、2005年の改編により、週1回の番組制作に関西テレビが参加するようになりました。これに伴い、番組制作の方式にも変化がみられました。

終了とその後

最終的に、2012年10月からは新しい番組枠「COOL TV」に変更され、火曜日の『キャサリン』がリニューアルされる一方で、他の曜日の番組はすべて新たに入れ替えられました。金曜日の夜もバラエティ番組が放送されましたが、『バラパラ』の枠には含まれませんでした。

このように、『バラパラ』はフジテレビにおける深夜のバラエティの重要な役割を果たしながら、視聴者にさまざまな楽しみを提供してきた番組枠でした。

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