パルトネー

パルトネー：歴史と文化が息づくフランスの古都

パルトネーは、フランスのヌーヴェル＝アキテーヌ地域圏、ドゥー＝セーヴル県に位置するコミューンです。トゥアル、ニオール、ブレシュイールといった都市からほど近く、ガティヌ・ポワトヴァン地方の中心として知られています。

歴史

パルトネーの歴史は古く、11世紀初頭にはその名が現れます。パルトネー＝ラルシュヴェック家がこの地の領主となり、ポワトゥー地方を支配しました。歴代の領主は権勢を誇り、フランス王やイングランド王に対して反乱を起こすこともありました。

12世紀には、クレルヴォーのベルナルドゥスとアキテーヌ公ギヨーム10世が対立教皇を追認する会談をパルトネーで行いました。また、パルトネーはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の宿場町として栄え、巡礼者を受け入れるための要塞化された門が設けられました。現在も残るサン＝ジャック門は、コミューンの象徴となっています。

中世には、ヴォー・サン＝ジャック通りを中心に発展しました。この通りには、中世後期のハーフティンバー様式の建物が並び、当時の面影を今に伝えています。

パルトネーの要塞は、イングランド王の財政援助によって築かれました。15世紀には、領主ジャン・ド・ラルシュベックがブルゴーニュ公と同盟したため、領地を没収され、アルテュール・ド・リッシュモンに与えられました。リッシュモンは要塞を強化しましたが、後にルイ11世によって取り上げられ、ジャン・ド・デュノワに与えられました。

アンシャン・レジーム時代には、リシュリューのいとこであるラ・メイユライエ公爵家がパルトネーの領主となり、病院を刷新し、メイユライエ城に住んでいました。

フランス革命期には、ドゥー＝セーヴル県の県都の座をニオールと争いましたが、最終的にはニオールが選ばれました。コミューン内では共和派と王党派の対立がありましたが、共和派が優勢でした。

経済

パルトネーは、古くから繊維産業、皮細工、ウシの売買で栄えてきました。19世紀には陶器生産が始まり、その後機械工業が定着しました。19世紀には、要塞の門や城壁の一部が取り壊され、まちの広場が整備されました。1882年には鉄道が開通し、駅周辺に新たなまちが形成されました。

現代

第二次世界大戦後、パルトネーは都市の拡大を遂げ、公共施設やインフラが整備されました。しかし、近年では産業の衰退や農村部の高齢化といった課題に直面しています。

姉妹都市

パルトネーは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

マナカラ（マダガスカル）
ヴァインシュタット（ドイツ）
アルネード（スペイン）
アブランテス（ポルトガル）
ツェヴィエ（トーゴ）
ティペラリー（アイルランド）
* エドマンドストン（カナダ）

パルトネーは、豊かな歴史と文化、美しい景観を持つ魅力的な都市です。中世の面影を残す街並みを散策し、歴史の息吹を感じてみてください。

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