パルメフツ

パルメフツ（Parmehutu）

パルメフツ（フツ解放運動党）は、かつてルアンダ＝ウルンディ（現在のルワンダとブルンジ）に存在した政党です。後に民主共和運動（MDR-Parmehutu）と改称しました。

結成と初期の活動

1959年10月9日、グレゴワール・カイバンダらによって、ツチの少数派による支配からのフツの解放を目標に結成されました。同年11月には、指導者の一人であるドミニク・ムボニュムトゥワがツチに襲撃された事件をきっかけに、万聖節の騒乱が発生しました。この騒乱後、パルメフツは勢力を拡大し、1960年の選挙で圧勝を果たしました。

王制廃止と独立

1961年1月28日には、ブルグメストル（首長）や地方議員らによって、当時の国王であるキゲリ5世（ツチ）の退位が宣言されるというクーデターが発生しました。その後、3月以降は難民化したツチのゲリラ組織であるイニェンジからの攻撃を受けるようになりました。同年9月25日には国民投票が実施され、王制廃止が承認され、10月26日にはカイバンダが大統領に選出されました。1962年7月、ルワンダが独立を果たすと、カイバンダは初代大統領に就任しました。

権力掌握と失脚

1965年5月、総選挙においてパルメフツは議会の全議席を確保し、一党支配体制を確立しました。しかし、1973年7月、カイバンダは従兄弟であるジュベナール・ハビャリマナによるクーデターによって失脚し、パルメフツも活動を禁止されることとなりました。

パルメフツは、フツの解放を掲げて権力を握りましたが、その支配は長くは続きませんでした。その後のルワンダは、ハビャリマナによる独裁体制を経て、更なる悲劇へと向かうことになります。

関連項目

* 民主共和運動 (MDR)

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