パレットくもじ

パレットくもじは、沖縄県那覇市久茂地に位置する複合商業施設です。1991年（平成3年）に久茂地1丁目地区の再開発事業に伴い建設され、那覇市を代表する商業施設として発展してきました。

概要

パレットくもじは、株式会社リウボウインダストリーが運営する百貨店「デパートリウボウ」を核店舗としています。開業当初は那覇市を中心とする第三セクターが運営していましたが、2013年からリウボウグループが筆頭株主となり、現在に至っています。

この施設は、かつて古い建物が多かった地域に建設されたことで、交差点がスクランブル化され、周辺の道路も整備されるなど、地域全体の活性化に貢献しました。また、沖縄都市モノレール「ゆいレール」の県庁前駅と連絡通路で直結しており、交通アクセスも非常に便利です。

パレットくもじの管理運営は久茂地都市開発株式会社が行っており、土地や建物の売買、賃貸借、管理運営、駐車場の管理運営、店舗の販売促進企画、損害保険代理業務など幅広い事業を展開しています。

建設概要

パレットくもじは、地上9階、地下2階、10階屋上（スカイガーデン）の鉄筋コンクリート構造で、商業地域、防災地域、高度利用地区に指定されています。以下に主な建築概要をまとめます。

用途: 百貨店、店舗、事務所、劇場、ギャラリー、博物館
敷地面積: 8,235m2
建築面積: 6,584m2
延床面積: 55,779m2
建ぺい率: 100%
容積率: 650%
高さ（最高）: 51.92m
軒高: 44.92m
地下駐車場: 65台

沿革

パレットくもじは、以下の様な歴史を歩んできました。

1991年4月: 竣工。
2003年: ゆいレール開業に伴い県庁前駅と連結。
2005年4月19日: 屋上庭園を「パレットスカイガーデン」としてリニューアルオープン。
2006年7月8日: 那覇市歴史博物館が開館。
2013年: リウボウグループが那覇市株を取得し、筆頭株主となる。
2020年11月: 那覇市より「道路協力団体制度」の任命を受ける。
2021年4月: 2階テラスに「パレットビアテラス」がオープン。
2022年4月: パレットくもじ前交通広場に「UFURUFU（大屋根）」が完成。

施設概要

パレットくもじは、国際通りの南端に位置し、県庁前交差点の北西という那覇市の中心地に立地しています。周辺には沖縄県庁や那覇市役所などの官公庁が多く、那覇バスターミナルも近いことから、交通の要所としても機能しています。

核店舗とテナント

パレットくもじの核店舗は、デパートリウボウ（株式会社リウボウインダストリー）です。その他、地下1階から9階まで、様々なジャンルのテナントが入居しています。

地下1階: 食品館、生鮮食品、惣菜、酒類、ATMなど
1階: 百貨店ゾーン（化粧品、アクセサリー、雑貨、菓子）、路面店ゾーン（飲食店、レンタカー、郵便局など）
2階: 百貨店ゾーン（ヤング婦人服、雑貨、カフェ）
3階: 百貨店ゾーン（キャリア婦人服、靴、バッグ）、事務棟ゾーン（オフィス、歯科医院）
4階: 百貨店ゾーン（婦人服）、サービスカウンター、事務棟ゾーン（弁護士事務所、歴史博物館）
5階: 百貨店ゾーン（紳士服）、事務棟ゾーン（オフィス）
6階: 百貨店ゾーン（リビング、催事場）、事務棟ゾーン（ギャラリー、オフィス）
7階: 専門店ゾーン（趣味雑貨、文具、書籍、旅行代理店）
8階: 専門店ゾーン（ライフスタイル雑貨、子供服）、事務棟ゾーン（オフィス）
9階: 美容外科、映画館、飲食店、沖縄アクターズスクール、市民劇場

公共施設

パレットくもじには、9階にパレット市民劇場があり、地域文化の振興に貢献しています。また、2階の東側には、ゆいレール県庁前駅と繋がる連絡通路があり、雨に濡れずに駅とビル間を移動できます。

アクセス

パレットくもじへの主なアクセス方法は以下の通りです。

モノレール: 沖縄都市モノレール線県庁前駅（連絡通路で直結）
* 路線バス: 県庁前駅、パレットくもじ前、沖銀本店前、県庁北口バス停

パレットくもじは、那覇市の中心部に位置する複合商業施設として、市民生活や観光客にとって欠かせない存在となっています。

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