リウボウ

株式会社リウボウについて

株式会社リウボウは、沖縄県那覇市松尾に本社を構える企業です。主な事業内容は、不動産賃貸業と駐車場運営業です。リウボウグループの持株会社的な位置づけであり、グループ9社のうち5社の親会社となっています。ただし、グループ全体の資本としては、百貨店事業とスーパーマーケット事業を統括する株式会社リウボウホールディングスが中心的な役割を担っています。

一般的に「リウボウ」という場合、同社の子会社である株式会社リウボウインダストリーを指すことが多いです。

歴史

株式会社リウボウのルーツは、アメリカ軍占領下の沖縄で貿易が制限されていた時代に設立された琉球貿易商事株式会社に遡ります。

1948年、琉球貿易庁の関係者によって設立された琉球貿易商事は、当時唯一貿易を認められた組織でした。1950年代初頭まで貿易規制が続きましたが、その後緩和され、貿易庁は琉球政府の商工部に吸収されました。しかし、琉球貿易商事は解散することなく事業を継続し、1954年には那覇市松尾にリウボウビルを建設、百貨店事業を開始しました。

1964年には、現在の社名である株式会社リウボウに変更されました。その後、子会社を設立し、事業を拡大。1990年には、百貨店経営を行う子会社、株式会社リウボウインダストリー（現：株式会社リウボウホールディングス）を設立しました。翌1991年、百貨店は松尾から久茂地のパレットくもじに移転し、百貨店営業権はリウボウインダストリーに譲渡されました。

これにより、株式会社リウボウは親会社としての立場は維持しつつも、事業規模を大幅に縮小。現在は、松尾のリウボウビルの管理・運営を中心とした不動産賃貸業と駐車場運営業に特化しています。

沿革

1948年7月26日：琉球貿易商事株式会社設立
1952年12月10日：OSSリウボウ開店
1954年：百貨店リウボウ開店
1964年：琉球貿易商事株式会社から株式会社リウボウへ商号変更
1968年3月8日：株式会社リウボウ旅行サービス設立
1983年
9月29日：株式会社西友（現：合同会社西友）との共同出資により株式会社リウボウ総合開発設立
12月：株式会社リウボウ総合開発との共同出資により株式会社リウボウストアー設立
1987年10月2日：株式会社ファミリーマートとの共同出資により株式会社沖縄ファミリーマート設立
1990年9月11日：株式会社リウボウインダストリー設立
1991年：百貨店リウボウをパレットくもじに移転し、株式会社リウボウインダストリーに百貨店営業権を譲渡
1997年：株式会社リウボウシティークリエイトを株式会社リウボウインダストリーに吸収合併
1999年3月：株式会社総合開発と株式会社リウボウストアーを合併し、株式会社リウボウストアを設立
2003年9月30日：西友がリウボウインダストリーやリウボウストアーの株式を全て売却し資本提携を解消
2011年3月1日：吸収分割でグループ大再編。リウボウインダストリー旧社を分割し、新設の同名新社に百貨店事業を移管。残された旧社を株式会社リウボウホールディングスに改称し、グループ事業会社の統括機能を移管
2020年11月：旧リウボウ百貨店跡地に建てられた複合ビル「レグザリウボウ」や隣接する立体駐車場の土地と建物を、大阪の企業へ売却。

グループ会社

株式会社リウボウホールディングス
株式会社リウボウインダストリー
株式会社リウボウ友の会
株式会社リウボウストア
株式会社沖縄ファミリーマート（株式会社リウボウ：51%、株式会社ファミリーマート：49%）
株式会社リウボウ旅行サービス
株式会社流通アシスト
株式会社リウボウ商事

消滅した子会社

株式会社リウボウ総合開発
株式会社リウボウシティークリエイト
株式会社リウボウフーズ(2021年9月リウボウストアと合併)
株式会社G.R.I
* 株式会社沖縄マックス化粧品販売

社名の由来

社名の「リウボウ」は、前身である「琉球貿易商事株式会社」に由来します。「リウボウ」の表記については、歴史的仮名遣いを模倣したという説と、英語の「Ryukyu」の発音（リウキュー）に合わせたという説があります。なお、「貿」の旧仮名遣いは「ばう」です。

外部リンク

株式会社リウボウの公式サイトは開設されていません。社名である「ryubo」のドメイン名は、株式会社リウボウインダストリーが保有しています。

デパートリウボウ

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