パンセライコスFC

パンセライコスFC：北ギリシャ、セレスのサッカークラブ

パンセライコスFC（PΑΕ Πανσερραϊκός）は、ギリシャのセレスに本拠地を置くサッカークラブです。ギリシャ北部で根強い人気を誇り、過去には1部リーグでも存在感を示していました。

歴史

1946年、アポロンとイラクリスというセレスの2つのクラブが合併し、パンセライコスFCが誕生しました。初代会長にはエヴァンゲロス・チャツィアタナシアディス、名誉会長にはアンゲロス・アンゲロウシス、副会長にはテオドロス・アタナシアディスが就任。クラブカラーの赤と白は、この合併による強大な力を象徴しています。

クラブのエンブレムには、セレスの人々の強さと勇敢さを表すアンフィポリスのライオン像が採用されました。1964-65シーズンには、2部リーグ（ベータ・エスニキ）で優勝し、念願の1部リーグ昇格を果たしました。

しかし、1992年に降格してからは2部リーグでの苦戦が続き、1993年と1996年には3部リーグへの降格も経験。その後、2部リーグに復帰するも、昇格にはあと一歩届かないシーズンが続きました。

2008年、パンセライコスFCは16年ぶりにギリシャ・スーパーリーグへの返り咲きを果たします。2009年には、ギリシャカップ（キペロ・エラーダス）準々決勝でパナシナイコスを破り、クラブ史上初の準決勝進出という快挙を達成しました。しかし、リーグ戦では残留を果たせず、翌シーズンは再び2部リーグで戦うこととなりました。

2009-10シーズンには、ギリシャカップ4回戦でオリンピアコスFCを破るなど、再び勢いを取り戻します。リーグ戦ではプレーオフを制し、1部リーグへの昇格を決めましたが、翌シーズンは再び降格。2012-13シーズンには、会長の死去やクラブ売却の失敗などが重なり、財政難のため3部リーグへの降格を余儀なくされました。

エンブレムとユニフォーム

クラブのエンブレムは、セレス地域で最も重要なモニュメントの一つであるアンフィポリスのライオン像です。この像は、アレクサンドロス大王の友人ラオメドンに敬意を表して建てられたという説や、将軍ネアルコスを称えるために建てられたという説があります。

ユニフォームは、赤と白の縦縞のシャツ、赤いショーツとソックスが一般的です。シャツのストライプは、細いものから太いものまで様々なデザインが存在します。また、赤または白一色のユニフォームも使用されます。

スタジアム

ホームスタジアムであるセレス・ミュニシパル・スタジアムは、1926年に建設されました。当初は西側にしかスタンドがなく、収容人数も3,000人程度でしたが、1976年に現在の形に改築され、15,000人を収容できるようになりました。2005年には改修工事が行われ、9,500席の座席が設置されています。

タイトル

ギリシャ・スーパーリーグ2：5回 (1964–65, 1971–72, 1979–80, 2007–08, 2022–23)
フットボールリーグ：2回 (1993–94, 2014–15)
* ガンマ・エスニキ：1回 (2019–20)

パンセライコスFCは、幾多の困難を乗り越えながら、再び1部リーグでの活躍を目指しています。

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