パンポロリン

パンポロリン

『パンポロリン』は、1973年4月から1980年3月にかけて、NETテレビ（日本教育テレビ、現在のテレビ朝日）で放送された子供向け番組の総称です。約7年間にわたり、多くの子どもたちに親しまれました。

放送期間と時間

番組は1973年4月にスタートし、1980年3月をもって終了しました。放送時間帯は時期によって変動しましたが、主に平日の午前9時台や10時台に編成されていました。朝の時間帯に放送されていた時期には、再放送が同日の16時台に行われることもありました。ただし、夕方に編成されていた時期には再放送は行われませんでした。また、夏休み期間中は、テレビ朝日系列で特別に編成される『夏休みまんが大会』と題されたアニメやドラマの再放送が優先され、番組の放送が休止となることがありました。

放送局

番組はキー局であるNETテレビ（後にテレビ朝日）を中心に放送されましたが、系列局での扱いは地域によって異なりました。特に顕著な例として、以下の地域が挙げられます。

関西地区: 当時NET系列の準キー局であった毎日放送（後に朝日放送へ系列変更）では放送されず、独立局であるサンテレビ、近畿放送（近畿テレビ、現在の京都放送）、テレビ和歌山といった地方局で放送されました。これは当時の複雑な放送系列事情を反映しています。
青森県: 1975年3月31日には青森県のNET系列局が青森テレビから日本テレビ系列とのクロスネット局であった青森放送へと変更されましたが、この系列変更以降に『パンポロリン』がどちらの局で放送されたかは不明確です。
中京広域圏: 名古屋テレビでは、番組開始当初から終了までの全期間にわたり、一度も放送されませんでした。

このように、地域によってはNET系列局以外で放送されたり、全く放送されなかったりするなど、独特な放送状況が見られました。

主な出演者

番組には、歌のお姉さんやお兄さん、個性豊かなキャラクターたちが登場し、番組を盛り上げました。

お姉さん

番組の顔とも言える歌のお姉さんは、放送期間中に3代にわたって引き継がれました。

初代: 山田美也子（愛称：ミコちゃん） - 1973年4月から1978年3月まで担当。
2代目: 竹田芳子（愛称：ホコちゃん） - 1978年4月から1978年9月までの短い期間担当。
3代目: かおりくみこ（愛称：くみちゃん） - 1978年10月から番組終了の1980年3月まで担当。

お兄さん

お兄さんとしては、松原秀樹が出演していました。また、田原俊彦が一度、松原の代役として出演したことがあり、これが彼のテレビ番組におけるデビューとなったと言われています。

その他

番組には、上記以外にも以下のような出演者が名を連ねました。

高松しげお
こおろぎ'73（コーラスグループ）
パンポロトリオ（番組オリジナルのキャラクターグループ）
マッハ文朱

スタッフ

番組の制作を支えた主なスタッフは以下の通りです。

プロデューサー: 三浦藤男、諸橋史明
構成: 西条道彦、沢口義明
音楽: 越部信義
振付: 山本寿美子

音楽を担当した越部信義は、多くの子供向け番組やアニメーションの楽曲を手がけた著名な作曲家です。

レコード

番組内で歌われた楽曲などは、日本コロムビアよりシングルレコードとして発売されました。

関連項目

* パックンたまご

『パックンたまご』は、同時期または関連する番組として挙げられることがあります。

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