パーシー (きかんしゃトーマス)

パーシーについて

概要

パーシー（Percy the Small Engine）は、イギリスの人気幼児向け絵本『汽車のえほん』及びその映像化作品『きかんしゃトーマス』に登場するキャラクターです。小型のタンク式蒸気機関車で、主に黄緑色の車体を持ち、車体番号は6です。物語の中では、一人称として「僕」を使用し、二人称には「君」を用います。映像化においては、トーマスの親友としての位置づけとなっている彼は、レギュラーキャラクターとして登場します。

パーシーのデザインは、サドルタンクを持つ形状をしており、特異な外見が特徴です。そのため、実際には存在しない形の機関車として表現されています。

性格

パーシーは、頑張り屋ではありますが、おっちょこちょいな性格を持ち、たびたびいたずらをすることがあります。彼は怖がりな一面もあり、特に幽霊などに対しては苦手意識を抱いています。彼は幼い性格の持ち主であり、体格が小さいことから仲間にからかわれることもしばしばです。

パーシーは、知らない言葉や知識が多いことから、仲間たちに「○○ってどんな意味？」と尋ねたり、言葉を聞き間違える場面も多く見受けられます。また、貨車の取り扱いに関しての知識が乏しいため、しばしば他の機関車にいたずらされ、事故や脱線の被害を受けることもあります。時に仲間たちからは、ボディが汚れることを指摘され、からかわれることもあり、彼の性格の一部を形成しています。

モデル

パーシーのデザインに関しては、初登場時の挿絵を担当した画家レジナルド・ダルビーが作成したものであり、そのデザインは非常に独特で、実際には存在しない形状となっています。ウィルバート・オードリーは、ダルビーの描いた挿絵が実物と異なることに悩まされ、その後の作品でダルビーはリアリティを重視したデザインに容易に戻っていくことはありませんでした。

ダルビーが描いたデザインは、後の挿絵担当者でも引き継がれましたが、最終的には「エイボンサイド・クラスSS」がモデルとなり、より実際の機関車に近い形状となりました。また、ウィルバートがパーシーのOOゲージ模型を参考に使用した際も、キャラクターに合わせて何度も改造が施されています。これらの模型は、既製品を基にしたもので、さまざまな要素がパーシーのデザインにおいて重要な役割を果たしています。

運用

パーシーは1900年代初頭に製造され、その後改造を経てエイボンサイドにて機関車工場に売られました。彼はティドマス駅での入れ換えの仕事をしばしば行いましたが、取扱量が急増したため、現在では主にトーマスの支線での貨物を担当する役割を持っています。また、特別な列車運行や夜行郵便列車の役割も担っています。

テレビ版での扱い

『きかんしゃトーマス』のキャラクターの中でも特に人気があり、日本ではキャラクター投票で第1位を獲得したことでも知られています。彼はこの作品内で多くのエピソードの主役として登場し、視聴者の心に深く刻まれています。特に、長編作品の中でもパーシーが重要な役割を果たしているストーリーがいくつか存在します。

日本のイベント

日本でも『きかんしゃトーマス』がテーマのイベントでは、パーシーデザインの蒸気機関車が実際に運行されることがあり、非常に高い人気を集めています。静岡県大井川鐵道では、このようなイベントが定期的に開催され、多くのファンが訪れています。

声優

パーシーの声を担当してきた声優たちも多岐にわたり、キャラクターに命を吹き込んできました。イギリス版、北米版、日本版ともに異なる声優が存在し、それぞれのバージョンで彼の個性を反映させてきました。

パーシーは、仲間たちとのコミュニケーションを通じて様々な冒険を繰り広げ、子供たちに大いに愛されているキャラクターです。

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