パート2 (お笑いコンビ)

パート2の歴史と影響

パート2は、1979年に結成された漫才コンビで、松竹芸能に所属していました。このコンビは、ショートコントの先駆けとして評価され、特に「4コマ漫才」で知られています。パート2は、原 勝也さんと森 健四郎さんの二人で構成されていました。

メンバーについて

原 勝也さんは熊本県生まれで、本名は前原 勝也です。彼はかつて「上原ステップ」として活動し、「上原ホップ・ステップ」というコンビで人気を博しました。一方、森 健四郎さんは兵庫県出身で、本名も森 健四郎のままです。彼は、妻が元ミヤ蝶代・花代の花代さんで、現在は丹波篠山市でゴルフ場に勤務しています。

活動の背景

パート2は、二人とも松竹芸能タレント養成所出身であり、まずは「ヤングにっぽんず」というトリオ漫才でデビューを果たしました。しかし、真田実が俳優に転向したことで、トリオは解散し、1979年に新たにパート2を結成することになりました。最初は従来の漫才スタイルで活動していたが、追っかけのファンからの影響を受け、1983年には新聞や雑誌に掲載された4コマ漫画を参考にした「4コマ漫才」を編み出しました。

4コマ漫才の発展

この新しいスタイルは、持ち時間の中で次々と短いコントを披露するというもので、今日のショートコントスタイルの基礎となりました。彼らのネタの着眼点には、コント55号の影響も色濃く、浅草松竹演芸場での公開収録を観覧した際の経験も活かされています。1984年には『お笑いスター誕生!!』のオープントーナメントサバイバルシリーズで優勝し、賞金100万円を獲得。このとき、自らをPRするために事務所に「この金で僕らを売り出してください」と訴えたエピソードも残っています。

結成から解散まで

80年代後半にはウッチャンナンチャンやジャドーズといった、同様のショートコントスタイルのお笑いが増えましたが、パート2はテレビから徐々にフェードアウトし、関西で活動を続けました。さまざまな時事ネタを取り入れた4コマ漫才を通じて、中堅のポジションを確保していましたが、2000年7月に解散しました。

その後、原さんはスナックの雇われ店長として働き、森さんも寿司屋チェーン店で同様の職に就いていました。しかし、二人はすぐに再結成し、ケーエープロダクションに所属しましたが再度解散。原さんは2003年に殺陣コントグループを設立しましたが、こちらも短命に終わり、その後は引退を選択しました。

4コマ漫才の進行

パート2の4コマ漫才は、独特な進行もありました。最初の挨拶では、「今日のお越しを、ありがとう」と言い、続けて「岩おこし」「粟おこし」とリズムを取りながら自らの名前をアピールする形をとりました。その後、「オクラホマミキサー」のメロディに合わせてブリッジを挿入し、次のコントに移行するスタイルが特徴的です。最後の挨拶も同様にリズムを取り、「またのお越しを、待ってます」と観客に鮮やかに別れを告げます。

彼らの遺産と影響

現在、パート2のスタイルはショートコントの原型として広く認識されていますが、森さん自身はインタビューにおいて「ショートコントという形式は昔から存在する」と述べ、彼らのアプローチが新しかったのだと振り返っています。パート2の存在は、漫才界において非常に重要な役割を果たし、後の世代に多大な影響を与えました。彼らの斬新なスタイルや創造性は、今なお多くの漫才師たちに受け継がれています。

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