ヒゲとボイン (UNICORNの曲)

UNICORN「ヒゲとボイン」

「ヒゲとボイン」は、日本のロックバンドUNICORNが1991年10月25日にリリースした7枚目のシングル。
アルバム『ヒゲとボイン』からのリカットとして発表されました。
作詞・作曲は奥田民生、プロデュースはUNICORN名義となっています。

楽曲について

この曲は、「大迷惑」「働く男」に続く、会社員を主人公とした楽曲です。
[ビートルズ]]や[[エレクトリック・ライト・オーケストラ]からの影響を感じさせる、壮大でポップなサウンドが特徴。
タイトルは、漫画家 小島功の同名漫画『ヒゲとボイン』から取られています。
奥田民生がレコード大賞の盾に落書きしたものが、小島功の漫画に似ていたことが由来とされています。

オリコンチャートでは最高23位を記録。
後に奥田民生プロデュースにより、PUFFYの「アジアの純真」としてポップに昇華されました。
TRICERATOPSやPOLYSICSといったアーティストにもカバーされています。

制作秘話

ドラムパートは、西川幸一と奥田民生によるツインドラム構成。
左チャンネルに西川、右チャンネルに奥田の演奏が収録されています。

カップリング曲「ヒゲとボイン (EXTENDED mix)」は、メンバーから不評を買っています。
奥田民生は「失敗作」、阿部義晴は「前代未聞のミックス」、西川幸一は「長い目で見れば色々ある」とコメントしています。

ミュージックビデオの失敗

ミュージックビデオは邦楽初の3D映像として企画されました。
しかし、撮影現場での機材変更により3D化が不可能となり、幻の企画に終わりました。
3Dメガネ3万個が制作済みであったため、雑誌に謝罪広告を出す事態となりました。

音楽的な評価

音楽誌『ARENA37℃』では、「ヒゲ」を権力や地位の象徴と解釈しています。
また、UNICORNの楽曲「HEY MAN!」との共通点を指摘し、サラリーマンの憂鬱を描いていると評しました。

音楽誌『[別冊宝島]]』では、[[ジェフ・リン]的な壮大なスケールのサウンドであると評価。
メロディやリフ、コーラスにビートルズからの影響が見られると分析しています。

リリースとその後

1991年10月25日に8センチCDでリリース。
ジャケットイラストは小島功が手掛けました。

カップリング曲は長らくシングル盤でしか聴けませんでしたが、ベストアルバム『Quarter Century Single Best』でデジタルリマスター版が収録されました。

ライブパフォーマンス

テレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』に初出演し、本楽曲を演奏しました。

カバー

TRICERATOPS (トリビュートアルバム『ユニコーン・トリビュート』収録)
POLYSICS (トリビュートアルバム『ユニコーン・カバーズ』収録)

「ヒゲとボイン」は、UNICORNの代表曲の一つとして、
現在も多くのファンに愛され続けています。

もう一度検索