ヒロイズム (音楽プロデューサー)

ヒロイズム

ヒロイズムは、1982年1月2日生まれの日本の音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、編曲家です。幼少期をアメリカで過ごし、東京都立国際高等学校を経て慶應義塾大学を卒業後、音楽の世界に進みました。

彼のキャリアは2007年に始まり、中島美嘉の「LIFE」で作詞を担当。この楽曲は着うたで200万ダウンロードという成功を収め、彼の名を広く知らしめました。その後もHoney L Days「まなざし」やMs.OOJA「Be...」といった楽曲を手掛け、これらも新人ながらミリオンダウンロードを達成。「Be...」は2012年上半期のレコチョクランキングで主要4部門を制覇するなど、その才能は早くから高い評価を得ました。

以来、ヒロイズムは日本の音楽シーンにおいて、数々のヒット曲を生み出し続ける存在となります。プロデュースや楽曲制作に関わった作品のうち、シングルで1位を獲得したものは150曲を超え、プラチナディスクやゴールドディスクの獲得数も170を上回るなど、その実績は目覚ましいものがあります。MISIA、JUJU、松田聖子、miwa、Little Glee Monster、NEWS、嵐、Kis-My-Ft2など、幅広いジャンルの人気アーティストへ楽曲を提供しています。

彼の活動は日本国内にとどまらず、世界へと広がっています。アメリカ、メキシコ、イギリス、ドイツ、韓国、ギリシャ、ルーマニア、南アフリカなど、世界各地のアーティストとの共作や楽曲提供を積極的に行い、国際的な音楽クリエイターとしての地位を確立しています。海外の著名なプロデューサーたちとも数多くコラボレーションしており、映画「ライオン・キング」出演のShahadi Wright Joseph、Austin Mahone、メキシコのPaulina Goto、ギリシャで1位を獲得したHelena Paparizouなど、多様な実績を積み上げています。その活躍は米Billboard誌でも特集されるほどです。

音楽業界の国際的なイベントにも関与しており、MIDEMや香港アジアポップミュージックフェスティバル、MAMAでは日本代表審査員を務めるなど、国際的な視野を持って活動しています。また、2012年には自身のクリエイターチーム「ever.y」を結成し、新たな音楽制作の可能性を追求しています。

彼の作品は、その高いクオリティから様々な賞を受賞しています。松田聖子&クリス・ハートの「夢がさめて」（2013年）やJUJUの「I」（収録曲「ウラハラ」）（2018年）で日本レコード大賞企画賞を受賞。WHITE JAMのプロデュース楽曲はカンヌライオンズにノミネートされるなど、国内外でクリエイティブな手腕が高く評価されています。

近年もその国際的な活躍は目覚ましく、2023年には世界最大の複合イベントSXSWにスピーカーとして登壇し、2024年には国連の世界知的所有権機関WIPOのインタビューに掲載されるなど、その影響力は音楽業界を超えて広がっています。最近ではEmily Meiのプロデュース楽曲がYouTubeで数百万回再生され、Rolling Stone Koreaでも取り上げられました。さらに、グローバルアーティストであるXGやLISAの楽曲制作に携わり、それらが収録されたアルバムがUS Billboard Chartで上位、複数部門での1位を獲得するなど、アメリカ市場での大きな成功を継続しています。自身が主宰するever.y所属のPeyote Beatsが制作に関わったDoechiiのアルバムがグラミー賞最優秀ラップ・アルバムを受賞したことも特筆され、彼自身もグラミー賞を主催するレコーディングアカデミーのボーティングメンバーを務めるなど、世界の音楽シーンの最前線で重要な役割を担っています。

ヒロイズムは、日本国内での確かな実績と、グローバルな舞台での活躍を通じて、その才能を発揮し続ける音楽クリエイターです。多岐にわたるアーティストとのコラボレーションから生み出される彼の音楽は、今後も世界中のリスナーを魅了し続けるでしょう。

もう一度検索