ヒース・ベル

ヒース・ジャスティン・ベル（Heath Justin Bell, 1977年9月29日 - ）は、カリフォルニア州オーシャンサイド出身の元プロ野球選手です。右投右打の投手として、主にリリーフで活躍しました。

初期の経歴
1997年のMLBドラフトでタンパベイ・デビルレイズから指名を受けましたが、契約には至りませんでした。その後、1998年にニューヨーク・メッツとドラフト外で契約し、傘下のマイナーリーグで6年間を過ごしました。

メジャーリーグでの活躍
2004年8月24日、サンディエゴ・パドレス戦でメジャーデビュー。2イニングを無失点に抑え、3奪三振を記録する好投を見せました。2006年11月15日、トレードでサンディエゴ・パドレスへ移籍。2007年にはセットアッパーとしてチーム最多の81試合に登板し、34ホールドを記録しました。同年8月23日にはメジャー初セーブを挙げています。

2008年シーズン終了後、トレバー・ホフマンの移籍に伴い、抑え投手に転向。
2009年には、[ワールド・ベースボール・クラシック]のアメリカ合衆国代表に選出。シーズンでは、42セーブを記録し、ナショナルリーグ最多セーブのタイトルを獲得しました。
2010年はさらに安定感を増し、6勝1敗47セーブ、防御率1.93、セーブ成功率94％という素晴らしい成績を収めました。最多セーブのタイトルこそ逃したものの、最優秀救援投手として表彰されました。
2011年5月3日には、41セーブ機会連続成功となり、トレバー・ホフマンの持つ球団記録に並びました。この年も40セーブを達成し、3年連続での40セーブ超えとなりました。

移籍と引退
2011年12月2日にマイアミ・マーリンズへ移籍しましたが、2012年はセーブ失敗が続き、抑えの座を外れることになりました。その後、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、タンパベイ・レイズとチームを移り変わりました。
2013年には第3回WBCアメリカ合衆国代表にも選出されています。

2014年はボルチモア・オリオールズ、ニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結びましたが、メジャー昇格は叶わず。2014年12月22日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結びましたが、2015年3月23日に解雇され、現役引退を表明しました。

タイトルと表彰
最多セーブ投手：1回（2009年）
ローレイズ・リリーフマン賞：2回（2009年、2010年）
DHL デリバリー・マン・オブ・ザ・イヤー：1回（2010年）
DHL デリバリー・マン・オブ・ザ・マンス：1回（2009年4月）
最優秀救援投手：1回（2010年）
MLBオールスターゲーム選出：3回（2009年 - 2011年）

代表歴
2009 ワールド・ベースボール・クラシック・アメリカ合衆国代表
2013 ワールド・ベースボール・クラシック・アメリカ合衆国代表

ヒース・ベルは、その卓越したリリーフ能力で多くのファンを魅了した名投手として、記憶されるでしょう。

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